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2006年12月22日

骨董市 (加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

家からほど近い中野区にある「新井薬師」。
ここでは月に1回骨董市がある。
息子たちが小さい時もバギーに乗せてよく来た場所だが、
今や子供たちは一緒に行こうなどとは決して言わない。
(最後には夫婦二人が残されるんだなあ・・)
骨董好きな夫と私は今でもよく出かける。


ここで買い求めたガラクタからちょっとお高いものまで、我が家には多い。
お皿は大皿から小皿まで、小鉢やうどん鉢、そして蓄音機。
この蓄音機が又、すごくいい。
かけるレコードはもちろんSP盤。
夫のコレクションにはSP盤も多い。
長男が小さいときは、この蓄音機の上に立って、よく歌を歌っていたっけ・・・。
我が家では、よく飲み会をするが、
みんなで飲みながら聴くSP盤の暖かさは、これまた格別だ。



お皿は、長年使えば壊れるものもある。
中ぐらいのお皿の数が減ってきたので、この日探してみた。
値段はピンからキリまで。
もちろん高いものを買えば、食事も豪華に優雅になるだろうが、
私たち庶民には手頃なお値段で十分。
色々と探す中で、素敵なお皿に出会った。
5枚のお揃いで買えた。



夫は最近、作りつけの棚からはみ出しはじめたレコードの棚を探しているらしい・・・。
いつも本当のことを言わないから、ややこしい・・・。
蓄音機だって、私に反対されると思って、
買ってしばらくは車のトランクに隠してあった。
お皿だってレコードだって、押入れの中に隠してあるのが、発覚することもあった。
福島から来ているという業者は、
骨董の食器棚がレコード棚に出来ると、夫を説得している・・・。
私は隣でニコニコと聞いているが「目」はしっかりと夫を鋭く見つめ、
「今は、そんなものが買える時期では無いわよね!!」とテレパシーで語りかける・・・。
夫は、あきらめた顔をしている。
私の勝利!



買ったお皿は、無造作に新聞に包まれて我が家にやってきた。
これを濃い目の漂白剤につけて綺麗に洗う。
いつどこで作られて、どんな人たちが使ってきたのだろう・・・。
家族でそんなことを話しながら、そのお皿で夕食を楽しんだ。



久し振りに大好きな骨董に囲まれた初冬の1日でした。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年12月22日 00:00

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