車で水戸に行く場合、練馬の大泉から外環道に乗って、
三郷ジャンクションから常磐道に入る。
車で帰るときには必ず深夜にしているので、
我が家(東京の荻窪)からも2時間はかからない。
数年前に、実家のすぐそばに茨城県庁が移転してきた。
それからの周辺の変貌振りには本当に驚くが、そのお陰で道路事情もよくなった。
東関道が開通して友部ジャンクションから「ひたちなか」方面に入り、
二つめのインターを降りれば、あっという間に実家に到着できる。
新宿から高速バスも出ていて、近くのバス停で下車することもできる。
さて、実家の両親は「健康おたく」である。
それぞれに健康法を持ち、日々いそしんでいる。
特にウォーキングは「1日7000歩以上」と決めて、二人仲良く歩いている。
実家から徒歩3分の県庁周辺は、きれいに都会的に整備されて歩くのが楽しい。
私が帰ったときは3人一緒にウォーキングをすることも多い。
今年の私の「初歩き」は、茨城県庁を眺めながらの快適なウォーキングだった。
県庁舎の隣には、県警本部や県議会議事堂などもあって、
写真でこの建物群だけを見るとまるで大都会だが、
実はその周りには結構空き地もあり、林もありまだまだ郊外という雰囲気である。
元々は、営林省の苗の育種場だった。
大きな木がたくさん植えられた山林だった。
私が幼い頃には赤トンボを追いかけた場所でもある。
うっそうとした森が広がっていた。
まさかここに県庁が建つなんて、誰も想像していなかっただろう。
ウォーキングには暖かい格好をして出かける。
10分も歩けば、全身がうっすらと汗ばんでくる。
父は80才、足取りは少しずつ遅くなってはきたが、
自分のペースを守って歩く。
母は76才。26年間続ける太極拳のおかげで、
私と同じくらいの速度で歩く健脚の持ち主だ。
これにはいつも驚くが、くれぐれも無理はしないように言葉をかけた。
県庁の周辺部や建物の周りを、
おしゃべりしながらゆっくりと歩くと小1時間が過ぎる。
周りは公園になっていて、池や樹木、階段や様々なオブジェが並ぶ。
県の花バラ園もあり、その季節は見事だ。
たまたまこの時は、県職員が新年撮影会をしていた。
この建物の中に、職員だけでも3000人近い人がいるという。
今年も茨城県民のために頑張って欲しい。
頼みますよ。橋本知事!
ウォーキングの帰りには、パン屋さんに併設する喫茶店でお茶を飲んで疲れを取った。
おしゃべりもウォーキングの仕上げとして、両親と色々な話をする。
こんなひと時は、今年も私に憩いの時間を与えてくれそうだ。
まだまだ元気で見守って欲しいと、心の中で祈った。
中年を迎えて、私自身もカラダを大切にしなければと思っている。
仕事が忙しい時には緊張もしていて感じない疲れも、
お正月などの暇な時期に、たまった疲れが出てくることもある。
自分の意思とは関係なく、カラダが悲鳴をあげた時には、
「無理はしない!」というのが鉄則だ。
いつまでも若いと思っているのは自分やこの頭だけで、
カラダはとても正直なのだ。
「カラダの声に耳を傾けること」はすごく大切なことだ。
それから筋力。
それなりの年になれば、誰もが必ず衰えて行く。
これは人間である以上仕方がないこと。
私はジムなどには通わないが、今は大腰筋(だいようきん)を鍛えるために、
毎日120回のスクワットを続けている。
おばさん体型(ぽっこりお腹)の克服に、
猫背の矯正に、今世の中でとっても注目されている筋肉だ。
駆け足も早くなると言われている。
今、老いて行く両親を見つめながら、自分の人生と重ね合わせて考えている。
何よりも健康あっての人生だ。
今年もカラダをいたわりながら、さらに頑張って行こうと気持ちを新たにした。