この日は、娘の中学の懇談会が朝から予定されており、
娘の友人のママとランチをする約束をしていました。
夕方からの通夜の仕事に向けて一旦家に帰ってくる時間も無さそうだし、
家に帰るより通夜の現場に直行した方がよっぽど近い。
やむを得ず、黒一色の服装で懇談会に出席しました…。
逆に、懇談会の後にブライダルの司会が入っている時には、
派手な格好で懇談会に出席することになるのですが…。
娘は、小学生の頃は何よりその場違いな格好を嫌がっていました。
学校の先生も変なお母さんだと思っている事でしょうね。(とほほ)
さて、早めに現場入りして遺族の到着時間まで、
担当のK専務と流れの打ち合わせ。
その後にガランとした遺族控え室と導師控え室を拝察に行きましたが、
ただの和室で特徴もない。(弊社では会館見学がブームですからね)
バリヤフリーが施されている様子も無い。
「もう遥か昔に建設されたものだろうから無理もないか」
しかし、古い造りだからこそ厳かさがあり味があるようにも思います。
JR中央線「信濃町」から1分という便利な都会にある式場。
そのギャップが不思議です。
(段差の多い建物でしょう)
16:00過ぎに喪主様が到着しました。
予め故人の略歴取材シートを渡しておいてもらったのですが、
ビッシリと故人の情報が書かれている取材シートを渡されて苦笑い。
通常ならこのシートを即座にお預かりして、
半分の情報を盛り込んだナレーション作りに取り掛かるのですが、
達筆すぎる字で私には解読不可能でした。
大手企業の役員だという喪主様は、
紹介文作りや文章の校正も仕事の一部だと言う。
学者肌でお話好き…(誰かを見ているようですわ)
大変興味深いお話をして下さるが、何しろ通夜までの時間が無い。
「通夜では簡単なナレーションで大丈夫ですよ」と担当のK専務に言われていたが、
これだけの情報は明日の葬儀ナレだけに盛り込むのは厳しい。
それに長いナレーションは好みではないはず。
あまり時間が無いが、今日の通夜ナレに出来るだけ情報を盛り込んでおく必要がある。
それからK専務とおしゃべりもせずに黙々とナレーション作り。
遺族控え室でナレーションを読み、喪主様に確認をして作業していました。
数少ない経験からの石川格言ではありますが、
活字に慣れている方には、出来上がった原稿を渡して目で確認をして頂くより、
その場で私が読んで耳で確認をして頂いた方が、
スムーズに事が運ぶ場合が多いように思います。
「あ~それで結構ですよ」とすぐOKが出ましたが、
きっと原稿を渡していたら校正が始まり、更に時間が掛かっていたように思います。
とてもお父様思いの優しい喪主様。
故人も立派な方だったので、紹介して欲しい事がたくさんあったようです。
明日の葬儀ナレーションでは、ご要望を頂いた情報をすべて網羅しますから!
早く家に帰って略歴ナレーションを作らなければ…。
FUNETのナレーション文章作成システムを柱に、略歴ナレーションを作成。
葬儀には、井手社長が見学に来るとか!来ないとか!?
読みの練習もしておかないとまた注意されるわい。
寝坊しないようにしなければ…。
明日に、続く!