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2007年01月28日

「人体の不思議展」と「エサレン・オイルマサージ」(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

随分前から、行きたいと思いながらチャンスがなかった、
人体の不思議展実行委員会主催「人体の不思議展」に行ってきた。


さいたま新都心という駅に初めて降りた。
その周辺だけ高いビルが林立していて、実に都会的な雰囲気だ。
降りてすぐの「さいたまスーパーアリーナ」のごく1部にある、
それほど広くない展示場は、ゆっくり見て回って45分位の内容だが、
とても充実していた。
平日だったので空いていたこともあり、ゆっくりと鑑賞が出来た。
しかし、すぐ前に食事をしたばかりで、少しだけ後悔した…。

 

入り口には、
「ここに展示されている標本は、すべてが本物の人のもので、
生前から【献体】の意思を持っていた方々の尊い行為のお陰で、
実現したものです」
というような断りが書いてあった。
150余点の本物の人体標本に、私も最初は言葉を失った。

筋肉から始まって、頭部、脳、神経、消化器…。
すべてが「プラストミック」という加工がされた本物の標本である。
骨、筋、血管、心臓、胃、肺…。
病気を持った標本もあり、喫煙をしていた肺の真っ黒にくすんだ色には、驚愕した。
体の横の輪切り、縦の輪切り、全身を360度で見ることも出来る。
骨が筋肉に覆われている様子、その周辺を行き交う筋。
心臓や肺が肋骨に守られている様子。
全身の血管の流れ、大腸を伸ばしたものの長いこと…。
体が、食べたものをきちんと消化してくれて、
ちゃんと排泄されるように活動してくれることの大切さと有り難さを感じた。
人間の体の中は宇宙のようであり、
ものすごく良く出来たコンピューターのようでもあり、
私の体の中もこのようになっているということを初めて実感した。
「素晴らしい!」の一言だ。

最後には、手で持つことが出来る「脳」と、
実際に触れることのできる「全身標本」があり、思わずその列に並んだ。
脳は、思ったほど重くはなかった。この中にすごい情報が入っているのだ。
そして「全身標本」は、体そのものが、愛しくて、
何だか観音様でも触るような気分だった。

その翌日、偶然にも私は全身オイルマッサージの予約をしていた。
12月に、セルフマッサージのセッションに参加して、
肩こり解消法などを教えてもらったばかりの、
早稲田にある「編カンパニー」のエサレンというマッサージだ。
それがものすごく効いたので、思わずその場で、個人セッションを予約していた。

オイルマッサージは4回目で、温泉に行った時に体験したことがある。
ベッドの上に横たわり、まるで死体になったように身も心も預けるような感じだ。
マッサージが始まると、何もかもを忘れて時間が止まる。
あれやこれや考えている思考そのものが止まる。
こういう時間が、私にとっては絶対に必要だと思っている。

「エサレン」の特徴のひとつは、ロングストロークといって、
足から腰からわき腹から、グワ~ンと伸ばされて、
肩から腕の先に流して行くマッサージの形。
これがとても気に入っている。
日々、酷使している脳や、体全体がほぐされて行く感覚には、心底癒された。
ゆったりとした音楽が流れる静かな部屋で、80分の至福の時間だった。

ちょうど「人体の不思議展」で、筋肉と骨の勉強をしたばかりだったので、
自分の筋肉がどのようにほぐされて行くのかが、目に浮かぶようだった。
静脈や動脈が、体の中を流れて行く、筋が伸ばされて行く…。
そしてこの後、体の中に滞っている、色々ないらないものが排泄されるという。
まるで、生き返ったような気分だった。
「ああ、極楽、極楽」

目には見えないところで頑張ってくれている「私の体」に感謝し、
なお一層の健康管理を心がけて行こうと思った2日間だった。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2007年01月28日 00:15

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