開式後にいよいよナレーション。
静かめのJAZZのBGM先行で、ナレーション(略歴紹介)スタートです。
略歴紹介は、FUNETを活用して、頂いた情報を私なりに構成しました。
結構時間を掛けて、うまく繋げたつもりでいたのですが…。
やはり、プロの“もの書き”には通用しません。
細かく修正されたナレーションが、返信されてきました。
自然な爽やかな響きのある原稿は、さすがと思わせる素晴らしい文体。
一般的には、修正前のほうがいいでしょ…と思う事も良くあるのですが、
今回は脱帽です。
さらっとした柔らかい文章の中にキラリと光る故人が存在していて、
とても素敵でした。
私もこんな文章が書けるようになりたいな。
勉強させて頂きました。
こんなに素敵なナレーション、上手に読めたでしょうか…。
参列者の焼香が始まると、山のような弔電の拝読が始まりました。
100通近くある弔電。
(開式前のほとんどの準備時間は、読みの確認で費やしてしまいました。)
ただ、焼香中の弔電読みは緊張しませんね。
急いで読む必要もありませんし、確実に自分のペースで読めば良いので気が楽です。
弔電拝読が終わると一安心、私の仕事はほぼ終了。
あとは、ご遺骨とお位牌の退場です。
希望が持てる明るめのJAZZのBGMに送られ、故人は自宅にご帰還されました。
全体を通して、仏式の葬儀と無宗教の通夜を1日に凝縮したような合同葬でした。
洗練された会社のイメージによく似合う、葬儀・告別式だったと思います。
次の日、ナレーションを修正してくださった方から感謝のメールを頂きました。
「今後も心ある司会で、多くの皆様の心を癒されますように…」
そんな大それた事は出来ませんが、嬉しいですね。
私は高い司会技術を持っている訳ではないので、
常に丁寧に、心ある言葉を心掛けるのみ。
悲しんでいる方を陰ながら応援しながら。
また、出来るだけご葬家様のご希望に添えるように葬儀社様と協力しながら、
目指す葬儀に近づけていくのが司会者の仕事だと思います。
これは葬儀に限らず、すべての司会に通じる事ですね。
若い頃は前に出る事ばかり考えて、司会業をこんなふうに捉えていなかったのですが、
私も落ち着きました(笑)。
今後も、味のある司会を目標としたいと思います。
葬儀社のN様、K様、大変お世話になり、ありがとうございました。
是非、またお目に掛かりたいです。