さて私は、この界隈のホテルのブライダル司会に入らせて頂く事が多いのですが、
2月はブライダル業界のOFFシーズンです。
そこで、各ホテルは趣向を凝らしたブライダルフェアを展開し、
お客様獲得に力を注ぎます。
OFFシーズンと言えども、借り出されるのが業者。
司会者も普段お世話になっている事務所やホテルに頼まれれば、
「ノー」とは言いにくいですからね。
フェアの受付・試食会の司会進行・模擬披露宴・模擬挙式のご紹介等、
何でもやりますぜ(渋々…)。
先週は、全館アナウンスの影アナと模擬挙式の紹介の役目を仰せ付かりました。
音響室での影アナは、なかなか面白い。
しかし毎回同じアナウンスを時間ごとに入れるのだから、
録音しておいて、それを流せばいいのに…(業者使いが荒いですわね)。
『当チャペルはガラス張りの祭壇から光が降り注ぎ、
ポート横浜の青い海がお2人を祝福する、
「光と海に包まれたウエディング」が、テーマになっています。
また、この式場は牧師様が、外人の女性宣教師であるという事、
ハープ・バイオリン・フルート・ソリストと4つのタイプから選べるお式。
さらに、聖歌隊3名が加わり、チャペル一杯に広がる澄み切った音色と、
心を込めた歌声をお聞き下さい…。』
ってな感じです。
お式の進行を自分の姿とダブらせながら食い入るように見つめる未来の花嫁さん。
模擬挙式の新郎新婦はモデルさんが起用される事が多いですが、
私も大昔にブライダルフェアの花嫁さん役をやった事があります。
この時は、模擬挙式ではなく、
ドレスのファッションショーで大勢の女性が起用されましたが、
私の着せられたドレスは赤と黄色の2着(あまり可愛くなかったわ)。
歩き方の練習を随分させられた記憶があります。
当時の写真もありますが時代遅れもはなはだしいので、
ここに載せるのはやめておきましょう。
チャペルの片隅でずっとお式を見つめる女性外国人。
何だか元気がなさそう…。
声を掛けてみると先日本番のお式を担当した宣教師さんだそうです。
しかし、あまりの緊張に新郎の名前は間違える、起立したまま座らせなかったり…。
大失敗をしでかし、お叱りを受けた末、
今日はベテランの宣教師さんのお式を見学に来たそうです。
彼女はスペイン人で、普段は英語・スペイン語教室の先生、
またパソコンなども教えていらっしゃるそうで、日本語が上手い。
(いわゆる、才女と呼ばれる人ですね。)
なのに、どうしても司式者になりたいのだと言う。
彼女にまじまじと「人前で話すの・・緊張しませんか?」と聞かれたが、
場合によって、私も充分緊張する。
疲れが溜まり体調の悪い時、準備が不十分の時、
特に自信のない時は極度の緊張をしますね。
それに私の場合は、頻繁に定期的に人前でしゃべる機会(司会でね)をしていないと、
期間が空いた後での司会は、緊張してしまうようです。
ある程度の緊張感を持ち、司会席にいるべきでしょうが…。
出来れば、緊張しない強い心臓が欲しいですね。
今日お集まり頂いたカップルの何組かは、
私が披露宴の司会を担当する事になるでしょう。
ブライダルに関しては、多少キャリアがありますからね!
大抵の事では緊張しません!
それにしても、将来を見つめる若者の瞳が眩しかったな。