おかあさん、おかあさん!
ソファーに座って「SOS」を出す。
自分では何が何だか…分からない。
不調を訴える私に、すぐに家内が対応してくれた。
普通じゃないよ、救急車を要請しようか。
ところが自分のために正月から救急車というとちょっと。
いや、あの…ちょっと待って…少しだけ待ってと、
もうシドロモドロで口が回らない。
これは絶対おかしい、頭が付いていかないのだ。
結局、救急車の世話になった。
玄関を出て、乗車するまでは意識がある。
何せ正月の2日だから、近所の人が見ている。
救急隊員と何を喋ったかもきっちり憶えてる、はずだが…。
でも、自分の誕生年が出てこない、誕生日があやふやだ。
あれれ…その後は、もう覚えが無い。
軽い脳内出血!
気がついたら、まったく別世界。
病院のベットで、しかも集中治療室のような感じ。
日付も…3日の夕方だろうか。
それからの2日間。
特に意識がハッキリしない。
症状も…やたらと睡魔が襲うようだ。
気がついちゃ、また寝ているという、繰り返しか。
夜中に目が覚めた。
眼が痛いのだ。
あー、コンタクトしたまんまじゃない。
付き添いの看護師に言って、あれ?どうして外したっけ。
記憶が朧げだなあ。
九州から親戚が、それに工場長も。
えー何でここにいるの?
んーそういうことか…やっと冷静になれたようだ。
この時点では、少しおかしいけど、自分の意識下ではそう感じている。
自分のことが、とりあえず理解できるのだ。
夜中にオシッコ、尿瓶に取り出しながら…脳内出血か…
親父は脳卒中で亡くなったけど遺伝するのだ、
高血圧の人が殆んどらしいけど、(参ったな)俺はまだ若いのになあ。
九州の親戚は2日間俺の部屋に寝泊りし、良く喋って帰って行ったそうだ。
工場長は、私が倒れた日に連絡をもらって翌日東京へUターン。
あいつは元旦に帰ったんだよな。
…皆にも迷惑を掛けたなあ。
脳内出血とは・・・
脳内出血の主な原因は、脳損傷あるいは脳の血管の異常(動脈瘤・血管腫)。
そのような原因が無い場合に最も多いのは、高血圧性脳内出血に伴うもの。
(私の場合がこれです)
脳内出血の発病率は、1.000人に2人で、一般に年配者に多く見られます。
高血圧の影響で起こる高血圧性脳内出血は、血圧が慢性的に高いと、
血管壁に常に圧力がかかる事によって、血管に小さな弱い部分が出来ることがある。
これが微細動脈瘤と呼ばれるものです。
この微細動脈瘤から、組織内に出血することがあるのです。
血液が脳組織を刺激し、脳浮腫を起こします。
一方で血液は集って塊になり、血腫と呼ばれます。
つまり、脳組織の膨張と脳内の血腫の存在の両方が、
脳組織に徐々に圧力を加え、最後にはそれらを破壊してしまいます。
だけど、正月で良かったなあ。
救急車を呼んだが道は空いてるし…。
何より、俺が家にいたからね。
家族も皆揃ってたし、それに軽傷で何より。
おまけに体質改善から習慣病から「アリトアラユルもの」をゼーンブ見直そう。
人生は、2度ある。
とりあえず、タバコと酒を禁止して、ダイエットに勤めている。
長いこと留守にしていたが、少しずつ書いていこう。
無理はしないようにして。