3月中旬に、まずは熊本県へ行きました。
2年ぶりの熊本県です。
南国らしい空港に降り立つと、担当の方が迎えてくださいました。
2年前に呼んでいただいた研修会後の親睦会で、
受講生と一緒に「焼酎」を飲んだ方です。
(熊本県民は、焼酎が大好きです。その時も、ご返杯の嵐でした…)
車の中では、その時の話で大いに盛り上がりながら、
空港から程近い葬祭ホールへ到着しました。
3月26日に新規オープンの葬祭ホールです。
ホールの周りには、なだらかな丘と銀杏並木、菜の花畑が広がります。
時折飛行機も飛んで行く景観に、私は思わずまったりと癒されました。
到着した前日は、準備が進められているホール内を見学させていただきながら、
軽く打ち合わせをしました。
葬儀の仕事というのは、現場で直接に喪家と接するスタッフはもちろんですが、
違う場所で、葬儀の様々な仕事や段取りを手伝うスタッフも多く存在します。
今回の研修会受講生は、そのサポートする側のスタッフの皆さんが中心でした。
自宅葬の担当者サポートや、葬儀の立会い、受注電話応対などで喪家と接触する方々に
「葬儀の接遇の基本」をお伝えする講義をご依頼いただきました。
葬儀の現場で直接にお世話するスタッフは、日々お客様と接する中で色々と体験をして、
やってはいけないこと、言ってはいけないこと等、身をもって覚えて行きます。
一方で、少し離れた場所にいるスタッフは、
体験しないことはなかなか身についていかないのが現実です。
それゆえに、喪家とのやり取りでは、苦情が出たり、現場との行き違いが発生します。
スタッフ同士のやり方が行き違うということが、一番やってはいけないことであり、
お客様の信頼を損ねないためには、まず、地盤固めは必要不可欠なことです。
この葬儀社様は、葬祭ホールを新設して、
いよいよ葬儀部門に力を入れて行く段階にあります。
そこで現場スタッフだけでは無く、
会社全体の意識を変える一つのテコ入れとしての接遇研修会でもありました。
直接の現場をよく知らない方も多くいらっしゃいましたが、
悲しみのお客様の心理や、プロとして出来なくてはいけないことをお伝えいたしました。
敢えて、厳しいことも多く伝えさせていただきました。
今や葬祭の世界も、甘い考えでは生き抜いて行けない時代です。
これからもこの葬儀社様の発展を心から願い、
機会があれば接遇講師として精一杯のサポートをさせていただきます。
皆様のご活躍をお祈りいたします。
大変お疲れ様でございました。