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2007年03月13日

卒業行事 ~お餅つき大会~ (加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

いよいよ中学生の次男の卒業行事が始まった。
3月1日に、都立高校の合格発表があり、ほとんどの子供が進路を決めた。
私立受験の子供たちが、1月下旬から進路を決定する中で、
我が家の息子は都立受験だったため、親としては最後まで気の抜けない日々だった。
子供の数が減ってはいるが、倍率はあるわけで、
息子のことではあるが落ち着かない日々を過ごしていた。
合格の知らせには、久し振りにお目出度い話題が、我が家を包んだ。

息子の中学校では、地元の名士の方々が中心になって開催してくださる、
卒業する子供たちのための「お餅つき大会」がある。
3年生が全員集まって、粉にまみれながら楽しく過ごすひと時だ。
「お餅つき」そのものが、いまどきめずらしく、
親の私たちだってめったに体験することが出来ない。
私自身も他の保護者も手伝い要員として、とても楽しみにしていた。
3年前に入学した時に比べて背は伸びて、
男っぽく、女らしくなった子供達を見ながら、
その成長振りにも驚きながら、親も手や口を動かしながらの楽しいひと時だった。

 

お餅つきの前日は、体育館の掃除や用具の洗浄、舞台作りが行われる。
体育館には大きくブルーシートが広げられた。
4台の卓球台には、ベニヤ板が置かれて模造紙を張った。
ここは当日、粉をまぶしてお餅を切る場所になる。
毎年行われていることもあり、地元の方を中心に手際良く準備が進められた。

 

そしてその日の朝、9時に蒸し器に火が入れられた。
もち米が洗浄されて、蒸し器に置かれる。
臼にはお湯を張り、ふたがされた。
杵を水につける。
蒸しあがったもち米が運ばれると、いよいよ「お餅つき」の始まり。
3年生の男女が、代わる代わる杵を持ち、お餅をついた。

 

もち米の味、つきたてのお餅を美味しそうに味見しながら、とてもうれしそうだ。
もち米からお餅にする過程は、結構大変で、地元の方が一生懸命についてくれる。
80歳になるという方も、それはそれはしっかりとした足、腰…。
昔の人は、鍛え方が違うなと感心した。
それを見ながら、子供たちも真似をしてついていく。
餅つき機も用意されていて、いざというときの出番を待っている。(さすがだ)
私は、モップ係&掛け声係。
ブルーシートの上の水で、子供たちが滑らないように、
モップをかけながら、「ヨイショ」「ヨイショ」と、率先して声をかける。
「杵でついている人にとっては、掛け声は何よりの励みになる」と思いながら、
声をかけ続けた。お陰で、声が枯れて、翌日は筋肉(モップ筋)が、痛かった…。

2時間ほどで、20臼分のお餅がつかれた。
その日の給食は、もちろんお雑煮とあんころ餅。
手伝った私たち保護者も、PTA室でつきたてのお餅をいただいた。
美味しかった…。
今年も、けがも無く無事に終わった。
子供たちのためにみんなで頑張った、今年の「お餅つき大会」。
我が子の成長を祝いながらの貴重なこの行事に、
地元の方々には本当に頭が下がる思いだった。
ありがとうございました!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2007年03月13日 09:21

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