「どこか、そういう事を教える学校へでも行かれたら」
まさか、私が生徒になって○○アナウンス学園にいるわけ?
面白すぎるよー!
というわけで、自分の事は自分でやることにした。
しかし発声練習一つを取ってみても、かなり難しいことをやっていたからね。
本来の能力には、まだまだ追いつけないなあ。
18歳位から30年近くもやってきた事を、
「はいリセットです」ここからやり直しですね、っていかないよなあ。
良く考えてみたら、他の職業の人には出来ないことなんだね。
人間って面白くて、約10パーセント落ちただけのことなのに、
全然違うのである、まるで一卵性の双子のように。
筋肉や神経の連動は、精密に出来ているんだなあと思う。
人間の身体は複雑怪奇だー。
つまり今の私は、それまでの私とは似て非なるものだ。
例えばドモリたく無いから、意識してゆっくり話そうと意識を変える、
たったそのことが回りまわって性格まで変えている。
一つ変えると、他の全てに影響を及ぼしてしまう。
大袈裟に言うと、第2の人生だ。
ところでリハビリは、正式にはリハビリテーション。
一体どんな意味があるのだろう?
語源はラテン語。
「本来の状態への回復の事を指し、教会からの破門の取り消し」。
リハビリには、社会的なものと医学的なものとがあり、私の場合は医学的だ。
リハビリの起こりは、第二次大戦の傷病兵の身体障害が社会問題化し、
アメリカで始まったものらしい。(割と新しい言葉だね)
そしてリハビリテーションに近い言葉は「ルネサンス(再生)」だ。
おっと、それなら私は「ルネサンス終了」ということだ。
響きがいいじゃないの、芸術的でー。
現在、医学的には「障害の克服」から「生活機能の改善・向上」へと変化した。
私もリハビリに励む多くの方とお会いする機会を得た。
手が動かない人、足が前に出ない人、その他実に様々…
頭が下がる思いだし、自分の幸運にも感謝したい。
何より、身体を大切にするようになった。
リハビリが終了したからと言って、すぐに活動できるわけではない。
ゆっくり、ゆっくり、自分のペースは崩さないこと。
さて、4月から活動再開だ。