PTAというのは、世の中の縮図です。
もちろん仕事の世界ではありませんから、
色々な意味で、自分の好き嫌いで物事を判断する人が多いのも、その特徴です。
だからと言って、それがだめなのでは無く、
その中でこそ上手に人間関係を保って行くための、修行とでも言いますか…。
(ちょっと大げさですけれど)
私にとっては、大いにその中で自分を試させていただいた貴重な年月でした。
どんなお母さんとも仲良くできることが、
ひいては世の中のどんな方々とも仲良くできることの始まりだと、私は解釈しています。
次男の中学校3年間は、学級活動委員として、
担任と保護者のパイプ役の仕事をしました。
要するに「宴会部長」です。
茶話会の企画、連絡、実施、買出し、当日のセッティング。
年に2~3回の開催を同じ学年の委員さんと楽しく準備しました。
お母さん達にだって、元英語教師、元銀行員、元三越レディ、現役高校教師、
多くのキャリアと才能の持ち主がいます。(スゴイよ!)
委員長として私だけが頑張ったのではなく、
皆さんの支えがあったからこそ出来たことなのです。
PTA活動で一番大事なのが、「いかに自分が楽しく」ということです。
時には、失敗や行き違いもありますが、
みんなでカバーしながら、許し合いながら越してきました。
最近の学校は(というか、行政は)、
教師が学校以外の場所で保護者との時間を持つことを制限します。
色々な親もいて、問題が起きることを嫌うのでしょうが、それはとても寂しことです。
学校の中で、先生という肩書きを持ち、難しい顔をした教師に、
誰が子供や自分の悩みを相談しようなんて思えるでしょうか。
肩の力を抜いて、話し合えるような場所でなければ、誰だって重い口は開きません。
そんな機会を作りたくて、「酒宴」も度々開催しました。
12年の間では、居酒屋デビュー、カラオケデビュー、
初めて子供を家に置いて外出する、そんなお母さん達に、
立ち会ったことも何度かありました。
その最後の集大成が、次男中学校卒業式翌日の「謝恩会」でした。
「美味しい食事を中心に、先生とお母さん達に、
楽しく思い出に残る時間をプレゼントしたい」という私自身のコンセプトのもと、
部活で忙しい先生にも来て欲しかったので、
まずはその先生のスケジュール把握から始めました。
お子さんがいる女性の先生方にも来て欲しかったので、昼間の時間にしました。
今年に入ってから、私の中の謝恩会のイメージは、どんどんと膨れ上がりました。
食事は美味しく、場所は近く、お店は明るく、貸切で…色々な場所を検討しましたが、
最終的に、阿佐ヶ谷にある「山猫軒」が一番相応しい場所として浮かびあがり、
2月頃からお店の方と相談を開始しました。
美味しい「お昼の本格的なフルコース」をいただきながら、
かつ、カジュアルな雰囲気でおしゃべりも出来て、
盛り上がりながら過ごせたことに、大満足しています。
「謝恩会のご挨拶」は、FUNETからアイデアを借りて、
桜の用紙に前日の卒業式の写真を入れて、人数分を夜な夜な作りました。
今、謝恩会の写真を見て振り返りながら、
皆さんの笑顔とおしゃべり、笑い声を思い出します。
「楽しかったなあ」
今度高校生になる次男も随分大人になり、ほとんど手はかかりません。
子育てをしながら、仕事で忙しく飛び回る日々は、もう少しの間だと思います。
いずれは、自分だけの時間がやって来るのです。
(うれしいような、寂しいような)
今、12年間頑張った自分に、「よくやったね!」と褒めてあげたい気持ちで一杯です。
そして、PTAで出会った多くのお母さんたち、
特に今年1年一緒に頑張ってくれた、妹のように可愛い二人のお母さんにも、
出会えたこと、共に活動が出来たことを心から感謝します。
「楽しい思い出をありがとう!!」