このホスピスには、2月に、
「武蔵野ライオンズクラブ」からピアノの寄贈がありました。
大変にありがたい寄付が決まってからピアノを探すまでのことは、
以前のエッセイに書きました。
ピアノが運び込まれた2月には、
「弾き初めコンサート」もさせていただきました。
この時のことは、写真入りで病院ニュースにも掲載されました。
ホスピス内では、日頃から様々なイベントをしています。
ボランティアスタッフの皆さんは、
手作りのお菓子や心を込めて入れるお茶、コーヒーと、
暖かい会話で患者様やご家族に応対します。
私は、ピアノを弾いたり、リクエストにお応えしたり、
患者様が好きな歌を歌ったり…。
ホスピス内での音楽環境のセッティングをお手伝いしています。
可能な限りイベントにも参加して、音楽を添えたいと思っています。
この日は、「お花見の会」という企画な中で、ピアノを弾きました。
そして、ボランティアスタッフの皆さんの即席合唱団で、
「春の歌メドレー」を歌いました。
「春が来た・朧月夜・春の小川・花・すみれの花咲く頃・春の歌・花の街」
の7曲メドレーです。
春の歌はとてもたくさんあります。
その中から、皆さんがよくご存知の歌ばかりを選んで、私が歌集を作りました。
思わず「歌声喫茶」のような和やかな雰囲気が広がります。
患者様やご家族、時としては看護師さんたちにも、
病気のことや、日々の大変さを一瞬でも忘れられる時間がプレゼントできれば、
とてもうれしです。
当日は、車椅子の方やベッドの方がご家族と共にラウンジまで来てくださり、
それぞれのお部屋でも、多くの方々が聞いてくださいました。
その中のお一人の好きな歌が「明日があるさ」と「上を向いて歩こう」です。
いつもご本人がリクエストをくださいます。
メドレー合唱の後、その曲を即席合唱団で歌いました。
患者様はもちろん、いつも傍らで付き添う奥様も一緒に口ずさんでいました。
翌日、その2曲の歌詞をきれいにレイアウトして、
FUNETの用紙に印刷して、奥様に差し上げました。
お二人の仲良い姿は、いつも私の胸を打ちます。
素敵なご夫妻です。
いつまでもこのやさしい時間が続いて欲しいと、心から祈ります。
この日は、私の結婚記念日でもありました。
FUNETのパネル見本になっている我が家の写真は、
井手講師や工場長が行くところの様々な葬儀社様で、
皆さんの目にさらされて?!おります。
あの結婚式から19年が経ったということです。
あっという間でした。
夫も私も見た目は随分変わりました。
「夫婦愛は、さらに深まった」といいたいものですが…。
さて、それはいかがなものでしょうか?
次回のピアノライブには、演歌を持って参ります。
渥美二郎さんがお好きな患者様がいらして、
今、こっそりと楽譜や歌詞の準備をしております。