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2007年05月22日

葬儀司会セミナーIN東京 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

綜合ユニコム主催の「葬祭セレモニー司会術」のベーシック編。
定員30名が満席で嬉しいけど、時間が無いので皆さんに申し訳ないやら…。
普段は1割ぐらいが当日の仕事でキャンセルなんだけど、今回は無し。
北は青森~南は熊本まで、本当に良く来てくださいました。
全国で葬祭ホールが5.000を超えていますから、
司会のニーズも、また同時に、そのレベルも上がっているようです。
いやあ、10年前のベーシック講座とは雲泥の差ですよ。

司会の心構えから始まって、右脳トレーニングの発声練習。
人が喋った跡を口跡(こうせき)と言いますが、これの影響はとても大きい。
この辺りは、フューネラルビジネスフェアの講座でね。(お楽しみに)
そしてデータの取り方を数種類と司会業務の心がけなど…。
司会を始める前に、準備することは沢山あります。
メモ魔になることが大切ですな。
そして昼休みには、FUNETのプレゼンテーション。
15分程度のスライドショーが流れたが、詳細は工場長より。
会場後方にはサンプルが展示され、パソコンによる実体験も。



午後は基本テクニックから実践編。
アナウンスのコツ、弔電の読み方、短いナレーションと課題発表。
人数が多くて、1人に教え込む時間が少し足りない。
マイクを持って、実際にやりたい人達だからね。
1人3回~4回はやってもらったが、もっと粘れれば上手くなる人もいた。
夕方の5時過ぎまで、眼一杯やったが…。

それにしてもベーシック講座と言いながら、今の参加者は平気で発表課題が行える。
しかし、ここで大きくグループが二つに分かれてしまう。
癖がなかなか直らないタイプと、そもそも癖が無いタイプ。
葬祭業について、早くから司会研修を行うと無茶苦茶上達スピードが違うようだ。
今回は司会を初めて7ヶ月の山形の女性が別格。
司会未経験から、たったの7ヶ月でプロのレベルで驚き!
山形弁もちゃんと入っていて、地方の女優さんのような表現力だ。



実は彼女には先輩がいて、本人の努力もさることながら先輩に恵まれたのだろう。
ご高齢の方だか、2~3年で急成長した人である。
基礎の大事さをよく理解しているようで、口跡がしっかりしてきた。
早口を早口と感じさせずに表現し(上手くなってる)、
それどころかテクニックの引き出しが増えていたよ。
音に対する感性が良かったのかもしれないなあ。
この二人には、ちょっと感激していたのです。

惜しかったことだけど、指導する立場の方がお見えになっていて、
理屈はお分かりいただけたと思うが、もう少し時間があれば良かった。
とても言葉を大切にいうのだが、どの言葉もも同等に言うのではなく、
さりげなく捨てることが大切なことなのに、難しいようだ。
上手く捨てることによってメリハリや奥行きが出てくるのに、
同じ距離感でテーブルに物を並べてはいけない。
そんなコマーシャルはありませんからね。
でも、きちっと指導してくださる事を願っています。

系統の方が何人かいらしていたが、新潟はレベルが高いですな。
しかも今回は男性ですよ。(参るなあ)
新潟県は方言が酷くないので、聞きやすいというのはありますが、
昔からやっている葬儀社の社員の司会とは別物ですな。
秋田の方は、前回よりは向上しているが、やっぱり基礎が不十分で勿体無い。
人にもよるけど(個人差あり)どこまでいっても基礎が大切。



奏者の方は、司会を普段から隣で聞いているのだろう。
理屈を言えば、マスターするのが早い。
音感にも優れているし、表現するということの理解は早いようだ。
司会はまだ始めたばかりだが、葬祭の業務は経験していたという人が数名。
その中に癖の無い司会をする女性がいたが、先輩が上手なのだろうか。
和歌山県の紀北地区はレベルが高いところなのだろうか。
司会は新人なのに、そこそこ付いてきていて立派だった。

その他、他流試合を求めて参加する人や、司会の基礎から学びたい人、
手っ取り早く上手くなりたい切実な人や、葬儀の独立を考える人、
派遣会社の社員の人や、個人参加の司会者など…。

皆さんから頂いた質問で多かったのが、声が高い。
声が高いから葬儀の司会に向いてないとかは、よっぽどでない限りありえない。
大切なのは、「声のトーン」と「音の流れ」。
高い声でも、トーンは充分に出せるはずだし、音の流れは教えたでしょう。
頑張ってください。

皆様、大変お疲れ様でした。
最後の課題発表は、なかなか聞き応えがありましたよ。
研修に参加するだけでは駄目、帰ってからの継続です。
健闘を祈っております。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2007年05月22日 08:40

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