共に緊張した同志として親近感が沸くのかもしれませんね。
ご導師様も私の事を覚えていて下さり、前回の合同葬の話で盛り上がりました。
前回は規模の大きな合同葬だったので、
本番では1時間を過ぎても弔問者が途切れず、
退場出来ずに苦労されていたのを思い出します。
また少々せっかちなご導師様で、
「時間になりましたらお迎えに参ります」と申し上げても、
勝手にいらっしゃるので要注意。
…ほらね~。
今回も開式5分前には、式場の前で待機していらっしゃいました。
(今回は、ナレーションもないので問題ないですけど)
一度ご一緒させて頂くと焼香や退場のタイミング、
導師の紹介の仕方、癖までも分かるので本当に気が楽です。
またこの会場は、司会の見学をさせて頂いた事があり、
更には担当者さんも何度かご一緒させて頂いているので、
動きも葬儀の好みも把握しているつもりです。
これだけ条件が揃うと、もう鬼に金棒ですね。
ウソのように進行しやすいです。
葬儀社の社員さんで司会をされている方は、
いつもこれくらいの条件の下、司会をされるのですよね。
派遣司会者にとっては、ほんと羨ましいですよ~。
(まぁ、別の苦悩はあるのでしょうが…)
さて、今日の葬儀はお花・お返しもの・車・料理・案内スタッフ、
司会、音響等、派遣の人材ですべて賄われている葬儀です。
担当者さんが大手の葬儀社から独立して興した葬儀社の社長で、
それぞれの分野のエキスパートが集まった葬儀と言う事になります。
皆、黙々と自分の持ち場の仕事をして、無駄口はほとんどきかない。
いい意味で馴れ合いがないので、静かな現場です。
しかし、本番中はなかなかのチームワークなのには驚きです。
このような派遣の人材ばかりの葬儀形態に当初はとても驚きましたが、
東京では少なくないようですね。
何だか!?味気ないような気もしますが、
自社式場をほとんど持たない東京ならでは…かもしれません。
あっ、向かいは桐ヶ谷斎場!!
よくお経の勉強のために見学をさせてもらったっけなぁ~。
斎場内には幾つもの式場が併設されており、
式場から火葬場までのほんの数メートルの距離を、
霊柩車で走っているのを不思議に思っていました。
今回だって50mほどの距離なのに霊柩車での移動でした。
この距離なら葬列でお棺を担いで欲しいと思うのは私だけでしょうか!?
もちろんご遺族のご希望で選べるそうですが…。
温厚そうで、ふくよかな故人。
お孫さんより美味しそうなお菓子が、たくさんお棺に入れられました。
微笑ましい光景でしたが、寂しいですね。
故人のご冥福をお祈りいたします。