ブライダルは、勢いで進行する要素も充分にあり、
司会者のキャラが重要視される司会分野だと思います。
新郎新婦との打ち合わせで、ホテルサイドはこんな司会者を…と発注してきます。
ブライダルは、司会者のキャラによって全くと言っていいほど、
違った宴が作られるでしょう。
しかし葬儀は、葬儀の規模により、雰囲気に合わせた司会を心掛けるのみで、
司会者のキャラはほとんど必要のない司会分野ですね。
もちろん、男性・女性、声のトーン、ナレーションの内容や読み方により、
葬儀の雰囲気は変わりますが、
基本的なしゃべりが出来ていれば◎ではないでしょうかね!?
逆にキャラが通用しない分、
葬儀の場合はこの基本的なしゃべり・・(発声・活舌・口跡)が、重要視されるので、
実はとても高度なしゃべりの技術を要する分野だと思います。
自分で葬儀司会が上手いと思っている方・・・本当だったらかなり凄いですよ。
さて、通夜のナレーションは、7分くらいの略歴ナレーション。
社葬と言うこともあり頂いた情報は、
会社創業から会社が拡大されていく過程の社歴と、
故人が協議会や連合会で要職を歴任された実績、
また勲章を受章された事が中心でした。
故人のプライベートでの情報は全くありませんでしたが、
社葬なので特に問題はないように思います。
そして次の日の葬儀のナレーションは、葬儀委員長挨拶や弔辞があるので、
あまり内容が被ってもいけません。
具体的な内容はあまり入れずに、
大まかな足跡をご紹介する短めのナレーションにさせて頂きました。
やはり、司会者は挨拶をされる方を優先しなければならないと思います。
冒頭のナレーションで、弔辞や挨拶をされる方より先にダブりそうな内容を披露するのは、
あまり良くありませんね。
私は最近、挨拶のある葬儀では、
一般的なオールマイティーのナレーションをするようになりました。
とても上手なシンセサイザーの奏者さんで、気持ちよくナレーションが出来ましたわ!
また葬儀では、導師退場後に献奏があり、
故人のお好きだった演歌を奏者さんが演奏し故人を偲びました。
ここのホールは、司会&音響の小さな部屋が、設けられています。
式場の後方に設置された小部屋から、窓ごしに式場内が見渡せます。
緊張しやすい司会者にとっては、いいかもしれませんね。
明るい、綺麗なホールで、ライトやバックの幕がその時々に合わせて変化します。
また待合室では、式場内の様子が映像として映し出され、
メモリアルコーナーには、貴重な勲章が飾られました。
そしてロービーには、供花順不同の札と共に贈られたご供花が、ところ狭しと並んでいます。
弔辞をされた方は、故人が若かりし頃奉公された先の現社長様。
商いのイロハと商才を叩き込まれたこの奉公先があったからこそ、
発展された故人の今の会社が存続されているのでしょう。
若い頃の苦労は、買ってでもしろ!!
自分が歳を取って、今更思うことですが、若い頃の苦労は悪くないような気がします。
しかし苦労をさせたくないと思うのが、甘い親心…。
私生活に戻ると難しいところです。
故人のご冥福をお祈りいたします。