そこへ持ってきて今年は女性の受験者が増えた。
平素の司会研修でよくご一緒する連中である。
というわけで、司会技術は確かだから安心して聴いていられる。
得意課目があるのは、やっぱり違うねえ。
ピッチャーで言うと、コントロールが抜群に良いとか、
150キロのスピードボールを常時投げられるとか…だね。
正直なところだが、私は担当者より司会をする者の方が好きである。
司会が得意な人が、司会の得点が高いのは当然だけど、
実は接遇試験も高得点の傾向にあるのだ。
言葉に切れがあって、スラスラと淀みなく聴きやすいのである。
身体の動きにも無駄が少なく、ダラダラしていない。
つまり司会が得意な人は、接遇試験も有利なのである。
(司会をやっている人は器用なタイプが多いのですな)
では幕張はどうかというと、試験に関して言えば女性の方が上手い。
女性の方が幕の扱いが丁寧で綺麗である。(男性に比べてね)
おまけに試験当日までコツコツと努力を重ねてくるタイプが多い。
受講前はとても時間内に終わらなかった女性も、
試験日までにはキッチリと仕上げてくるから侮れない。
(かなり独断と偏見が混じっているが…)
では最後に実技筆記の試験はどうだろう。
この課目が得意な人は滅多に居ないはずだ。
実務と掛け離れている問題も多く、昨年は法律の分野から出ているが、
その問題が遺言に関する問題で葬儀社の実務からは…ちょつと遠い気がした。
そこまで専門的な答えを知ってなければならないかなあ、と実感したものだ。
宗教儀礼から問題を取れば、様々な解釈が成り立つケースもある。
結局範囲が狭められることになり、軸がぶれない法律からという気持ちも分かる。
かなり出題には苦労することになるだろう。
そもそも全国の葬儀を平均化することに無理がある。
新設の問題に、全国の骨壷の大きさの違いがあるけれど(5寸と7寸)、
東北地方では、端から骨壷を使わない地域が多い。
拾骨の際、桐箱に直接入れるか、または白布を下準備する程度だろう。
お墓の問題にしても、カロートが存在しない地域が全国3割ぐらいでは?
墓の下に、ただの土だけという地域も結構あるのだ。
そんな地域の人々も試験の時だけは、自分の地域と違うやり方を書いたり、
自分の地域には存在しないものを書き込んだりすることもある。
受験する側も、それなりに苦労をしているのです。
10年以上前、1級の試験に受かった有資格者。
(この私もそうだが)今の試験でも堂々と受かることが出来る人は何パーセント。
昨年の1級の合格率47パーセントよりも確実に低いと思っている。
さて、今年の長野。
幕張の講習は後日と聞いているが、どれ位の人が合格するのやら。
昨年の2級合格率68パーセントは軽く越えるだろうけど…。
講習会終了後からが勝負ですよ。
頑張ってください!
お疲れ様でございました。