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2007年08月31日

青山葬儀所にて(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

青山葬儀所には久しぶりに来た気がします。
青山葬儀所での葬儀の司会の依頼は多くあるのですが、
機会とタイミングがなかなか合いませんでした。
今回は機会に恵まれて、見学させていただくことができました。

 

社葬ではなく個人葬だったので、
青山葬儀所といってもこじんまりした感じの葬儀でした。
それでも青山葬儀所で施行される葬儀。
それなりに地位のある方です。
天皇から祭祀料も届けられていました。
その祭祀料は祭壇に飾られていて、遺影の真下に置かれていました。
位置的には、ここが最も適当なのでしょう。

 

祭壇は、白い花のみを使用したシンプルで清楚な花祭壇。
結婚式のウェディングドレスのような雰囲気です。
施行業者の特色がでていると思います。
また、弦や葉の細かい部分まで、丁寧に整えられていました。
その点、誠実さを感じさせてくれます。

 

祭壇以外の花です。
一般の個人葬でも、要所に花をあしらえるのはスタンダードだと思います。
目立たないながら、落ち着いた雰囲気を出してくれます。

 

庭。
メモリアルコーナーの設置場所になることもありますが、
今回は、何もなしです。
何もなくても、庭がきれいです。新潟のS会館を思い出しました。
掃除が行き届いていて、それだけで気持ちがいい。

よくよく考えたら、青山葬儀所も築年数が相当経っているのではないでしょうか。
それでも、古さは全く感じさせません。
よく見ると壁とか微妙なシミはあるのですが、出来る限りの掃除はしている感があります。
このあたり、さすが青山と言うべきでしょうか。

さて、式の進行もシンプルなものでした。
少し驚きが合ったのは、お寺さんの読経。
鎌倉の五山の一つである、有名なハイクラスのお寺だとは聞いていました。
どうせお布施がハイクラスなんでしょと毒づいて、
導師にあまり良い印象を持っていないない私でしたが、
今回の読経を聞いて、お寺に対する印象を変える必要が出てきました。

まるで、歌を聴いているようにお経が心が入ってくる。

楽器を使っていたからだけではありません。
3人で読経していましたが、全員が同じ音程ではなく、
私の記憶では、和音を奏でていたように思います。
そう聞こえただけかもしれませんが。
ただ、この読経なら1時間以上聞いていても耐えられる、
そういう読経でした。
おそらく、毎日毎日、読まれているのだろうなぁという、
洗練された読経でした。

「かぁぁぁぁぁつッ!!」
気合の入った引導法語も、キリッとします。
禅宗系は、こういう気合の入った引導をするようです。
社長が言うには「いっいー」という静かなタイプもあるようで、
社長はそちらの方が好みらしいです。
でも私的にはこちらの「かぁぁぁぁぁつッ!!」の方が、
それなりに、メリハリがあっていいと思います。
直後に、橘さんの司会。
「それでは、ご焼香をお願いします…」

 

シンプルでしたが、なかなか印象深い葬儀でした。
特に、素晴らしい読経をするお寺さんに出会えたことが、
良かったと思います。

故人のご冥福をお祈りいたします。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2007年08月31日 09:27

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