葬儀社の責任者に説明を求める気もしない。
聞いても大体無駄である。
あやふやな説明でまごつくか、あるいは上からの指示ということであろう。
そもそも僧侶が、「還浄」という言葉を葬儀社に教えたのだろう。
(真宗は小うるさいタイプが多い)
真宗では忌中という考え方はしないので、還浄を教えたのだろうが、
それはそれでよいとしても、身内から「おかしくないか?」
の声が上がり、教団内部でも結構揉めていたのだ。
そこに決着が付いた。
しかしそのことを知らない住職が多いのも事実だ。
簡単に言うと、往相回向・還相回向を満たした考え方ではない。
まあ、還浄だけでは不十分ということであろう。
この会社には過去に研修によばれた時に、既に伝えていたのだが…。
センターには尊号(名号)…六字名号の「南無阿弥陀仏」…が飾ってある。
他にもパターンがあるが、例えば八字名号の「南無不可思議光仏」、
九字名号の「南無不可思議光如来」、十字名号の「帰命尽十方無碍光如来」。
蓮如上人のお言葉に、「木像よりも絵像、絵像よりも名号」とある。
ちょっと難しいけど「願行具足」の名号の大切さを分かって欲しい。
そうすると、ご本尊を葬儀社が持っているというのは…?
宗派が変わるたびに裏の倉庫へ行って、取り替えるというのは…?
今回がどうだったのか知りませんが、
問題はご本尊を商品として葬儀社が持っているということなのでしょう。
それを許している僧侶サイドにも問題がありますね。
位牌があったのには、ビックリ。
真宗が位牌を使わないのは皆さんご存知だろう。
位牌の代わりに、法名軸という掛け軸形式の物を使うのが本当。
真宗の僧侶よ、しっかりしろ!
実は九州は法名軸を使っている地域が多いはず。
全国的にも、真宗が強い地域は守られているはずなんだけど。
写真が真ん中でないのは宜しいですな。
お名号の邪魔だけはして欲しくない。
ついでに、祭壇がシンメトリーで無ければならない、ことはない。
葬儀社はつい、左右対称か、曲がってないか、などを見てしまうようだ。
先入観、思い込みの方がよっぽど怖いですよ。
一般的に花祭壇の飾りも、早くシンメトリーから脱却してください。
引き伸ばされた「思い出の写真」は弊社でやらせていただきました。
カラーコピーだと修正やトリミングができませんのでね。
ついでに司会のことも気になるのはしょうがないです。
東京とは感覚が違うのかもしれませんが、和歌を詠んだり、
どちらかというと七五調で哀愁があって…笑えます。(ゴメン)
使い古された文言のオンパレードでした。
故人のことは、具体的な話がほんの少しだけ。
私が過去に3回伺った時のナレーションはどうしたのでしょうか。
フィードバックされていないのでしょう。(残念)
こちらのやり方のご葬儀にケチをつける気は毛頭ないし、
スタッフの方々は一生懸命やっていたと思う。
ただし、遺族がどのように見たかはわかりませんが…。
お骨になってからの葬儀は、ご遺体葬に比べてあっさりしている。
もう、お骨になってるからね、気持ちの踏ん切りがついているようだ。
遺族も、参列する側も同様である。
つづく。
<割り込み>
いよいよ明日、葬祭ディレクター技能審査試験。
全国8会場で開催されます。
受験対策を受講された多くの皆さんの健闘を祈ります。
頑張ってください!