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2007年09月07日

佐賀でのお葬式 その3 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

浄土真宗本願寺派の葬儀の差上は、東京と変わらない。
当たり前といえば当たり前だが、得度の際に徹底的にやるはず。
お勤めには自然と乗れました。

【出棺勤行】
帰三宝偈
短念仏
回向
【葬場勤行】
三奉請
打ち上げ・打ち下ろし
正信偈
短念仏
念仏
和讃二首引
回向

僧侶って…どうしてあんなに癖があるのか、
お経の読み方にしろ、良く言えば個性がある、
悪く言えば音程も出鱈目でバラバラということか。
人に対して、読んで聞かせてあげると思ってもいないのでこうなるのかな。
真宗は確かにそうだけど、一般の人には判らないよね。
音程に関して言えば、やっぱり低い。
きちっと決まった音の高さからは出ていない。
拍数にしてもそうだけど、「さくさく」って感じ。
お骨だから急ぐ必要はないのにさ。

久しぶりだったけど、友人がたくさん集まっていた。
常にカメラを持参しているわけではないので全員は撮れなかった。
折角だから登場していただこう。


 
同級生同士の結婚です。
奥さんに敬語使うダンディなヤツだとは思わなかったぜ。

 
ヤクザ風に見える彼は、何と今年旋風を巻き起こした
佐賀北のかつてのエース。(きちんと仕事をしています)
地区予選の決勝戦で、1対0で負けました。
かなり悔しい思いをしたことでしょう。
今回一番喜んでいるはず。

 
明るく、楽しい女性ですが…キャリアウーマンなんですねえ。
これ以上は、ノーコメント!

皆さんそれなりに老けました。(ハイ)
年をとっても、昔の仲間は変わらないですね。

お葬式の話に戻しましょう。
人生で初めて「弔辞」を読んだ。
これまでに代読はかなりあるけど、正真正銘、自分の弔辞だ。
通夜の日の12時過ぎに告げられた。
「佐賀では、弔辞をやるのは当たり前やが…」
「えっ、うそ…」
私に弔辞を読ませるために嘘を言っているのかと思ったら、
決してそうではないらしい。
もっと早めに言わんかい、今何時だと思っているんじゃ。
でも、故人のために何かしてあげたいところだ。

・・・泣けた!
不思議と堪え切れなくなって、泣きました。
時間が無いので、あり合せの言葉で作ったにもかかわらず、泣けてきた。
こうして人生にケジメをつけていくのでしょう。
自分としても悔いの無いお葬式でした。

そして…数日後、納骨の日がやってきます。
神戸の鵯越(ひよどりごえ)墓苑に行きます。
私も参加しますが、今、ケジメとしての商品に取り掛かっている。


 


20ページに及ぶ小冊子とDVDだ。
小冊子には、何と写真が65点ほど入っている。
DVDは写真が100点近く入って約20分。
もちろんFUNETからの関連商品である。
会員の方はFUNETサポートからどうぞ。


<おまけ1>
翌日、久留米の「富松うなぎ屋」に行った。


 


九州では有名なお店らしく、繁盛していた。
こちらに戻って工場長に話をしたら、
「あっそこ、行きましたよ」だって。
何でも九州出張の際、連れて行かれたらしい。
俺聞いてないよ、そんな話。
(JA柳川のS見さんありがとうございます)

<おまけ2>
実は拾骨の際、ちょっとしたハプニングが。
火夫さんが、拾骨の最後にお骨を集め、
ある程度まとめて壷へ収めようとしたその時「ひと欠片」を落としてしまった。
しかも本人(火夫さん)は気づかない。
遺族の中の何人かは気づいたが、当然遠慮して何も言わない。
そうこうする内に、骨壷の蓋は閉じられ、
火葬埋葬許可証も収められて白布に包まれた。
「お疲れ様でございます」
案内の言葉と共に拾骨室から出されようとした時、
孫(中学生)の一人が、そっと床に落ちた骨を拾った。
!!火夫さんが気づいた。
その次のセリフが憎らしい。
「粗末にするなよ、大切にしろ!」
俺はズッコケそうになって、心の中で言った。
「そっくりそのまま、お前に当てはまる言葉じゃー」

このシリーズやっと終わりました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2007年09月07日 08:00

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