一泊二日にするのには理由があって、葬祭に関する情報量が極めて多い。
そして徹底的に、実務研修の時間を取るようにしているのだ。
テキストの量としては7冊である。(持って帰るのが重い)
皆がテキストを見た瞬間、気も重くなるという。
しかし【中級】に出てくる人は、それなりに自信があるし上手い。
初日が終わって二日目を迎える頃には、ワンランク上がっている。
その証拠に、初日終了後の会食会では…それぞれの自己紹介が、
葬儀司会癖に関するギャグのオンパレードで面白い。
関西系の人達は、コミュニケーションの取り方が巧みで厭きさせない。
(少しうるさいぐらいだけど、持たせちゃうんだよね)
司会漬けの二日間が終了すると、基本中の基本が最も大事だと分かる。
基本の進行アナウンスや、弔電の読み方の基本。
ナレーションにしたって、別立てで成り立つわけではなく、
流れの中でどのように使うかがポイントなのだ。
総合的な司会演出能力で判断してもらいたい。
今の時代、故人や遺族を思う優しい司会が好まれる。
…誠実と工夫の時代だね。
エンディングノートや各宗派の機関紙、それに様々なお経本…
そしてFUNETのDVDやパネルや追悼文も展示して刺激しまくった。
写真は縦置きと決まっているわけではない、故人らしさを考えて…。
また遺影写真が一枚だけと決まったわけじゃないですぞ。
祭壇のシンメトリーも崩してみて、初めて難しさも分かるし、その好さも…。
お菓子の盛り方も既製品ばかりではなく、オリジナルの使い方…。
祭壇だって、自分の所にしかない仏具の使い方…。
柔軟なアイデア一つで、突然可能性が広がっていくのだ。
それが葬儀司会の上にも同様の考え方をするだけ。
ナレーションの素材も随分出したけど、それでも100作品位かな。
FUNETだったら、その何倍も楽に手に入るのに(音声付でね)。
会員向けの研修会ではないから、FUNETの使い方まではやらないけど、
皆さん結構ご存知のようでしたよ。(一部会員もいらっしゃいました)
ただ、毎月無料の司会音声が流れているのを知らない人もいて、
一方で2年以上聴き続けている人も…。
(無料ですから、聴いてください勉強になります)
前回の出席者には、お経本も購入して勉強している人がいるらしい。
後輩が今回出席して教えてくれました。(嬉しいですな)
その方には、この次何を買えばよいかアドバイスしましたよ。
宗派の機関紙もやっと購入してみようかと…勉強してね。
ナレーションの作り方の講義では、文章作成の難しさが…。
「へそ」「転」がポイントだということを痛感したはず。
うーん…一筋縄ではいきませんねえ。
最後の課題発表では、といっても延々と2時間位実演だったけど。
こんなに時間が取れるのも、滅多にありませんなあ。
ふーふー言いながら、皆さん良く頑張りました。
自分の弱点というか欠点、それが分かっているから苦労する。
上手くなるのと引きかえに、自分の欠点が目に付きます。
気になって仕方ない時間がある程度過ぎれば、一段アップしています。
今後の皆さんが、遺族本位の、故人向きの、優しい葬儀司会をされますよう。
応援しています、頑張ってください。
<お知らせ>
綜合ユニコム様主催の【ベーシック講座】(32回目)が11月2日に開催されます。
このセミナーは、上達するための巧拙の差や、実務取り組みの方向性を体系的に理解し、
その上で「耳(聴く力)」「声(表現・様々なトーン)」「頭(知識・テクニック)」を、
キャリアや実力ごと、段階的に磨いていくための総合的なプログラムが特徴です。
葬儀社・司会業者の初心者から指導担当まで、全ての実務担当者の方々を対象に、
[1]司会業務の取り組み方・上達への方向性確認
[2]葬儀司会に関わる葬送基礎知識・表現理論・進行ノウハウの理解
[3]発声・滑舌の基礎スキルと、場を重視した表現テクニックの習得(ナレ含む)
を学び、今後の葬祭司会キャリアの基礎固めとなる総合的な能力向上を目指します。
とても長いこと続けている講座です、是非ご参加ください。
(結構ためになりまっせ!)