さて、「生活習慣病」というのは、「毎日の良くない生活習慣の積み重ねによって、
引き起こされる病気のことを言うそうです。
主に、糖尿病、脳卒中、心臓病、肥満、高脂血症、高血圧という名前があがります。
遺伝もありますが、毎日の歪みが少しずつ積み重なって、
病気を引き起こすというのが、怖いですね…。
誰にでも起こり得ることであり、その為には、予防することが第1だそうです。
渋谷保健所、幡ヶ谷保健相談所では、毎年2回、それぞれを6回のコースに分けて、
「生活習慣病予防講座」を開催しています。
今回は、「メタボリックシンドローム」のお医者様の真面目なお話、
「食生活」のお話、「血管年齢」、「お口」の健康、骨量測定、筋力アップ…。
等などの講座があり、渋谷区民の方々が熱心に勉強なさっていました。
その中に毎年、私の「音楽セラピー」を入れてくださいます。
その時の私のテーマにより、詳細は変わっていますが、
私の「音楽セラピー」の根底にあるテーマは、
「溜まったストレスを 音楽を使って思いっきり発散しよう!」というものです。
声を出して、叫んで、歌って、踊って…
「心や体の縛りをほどく ボイスセラピー」が人気のようです。
この日は、広い講堂にじゅうたんを敷いてもらい、寝転がることから開始です。
「ごろん」と寝転がって、思いっきりカラダを伸ばします。
そして、一つずつの関節をネジを緩めるように動かして行きます。
体に力を入れたり、その力を抜いたり…。
リラックスするということが、自分にとってどういうことかを知る体験から始めました。
脱力することが出来る人、出来ない人に分かれます。
後者はいかに人様に気を遣って、
緊張して生きているかということの表れかも知れません。
そして深呼吸。大きく息を吐く、吸う、の練習。
嫌な思いや、辛い思いはカラダの外に吐き出す~~。
いつまでも心の中に抱え込まないことの練習をしました。
そしていよいよ声を出します。
「今、許されるとしたら、どういう言葉を叫びたいですか?」という質問には、
大体の皆さんが「いやだあ~~」とか、「馬鹿やろう~~」と、答えます。
ですから、「今日は、許す!」ということで、みんなで叫びます。
その後はスッキリと、晴れやかな表情になって…「気持ちいい」とおっしゃいます。
皆さんがいかに、生きている中で、様々なことを我慢しながら、
それでも頑張っているかが分かります。
もちろん、頑張ることも大切です。
でも、頑張り過ぎることは絶対によくない!
そこに、気づくチャンスにもしたいと、私は思っています。
悪態を叫ぶばかりでは、雰囲気もよくないので、
「宮沢賢治の詩 風の又三郎」や、「名月・赤城山」の群読をしました。
気分を変えて、歌では、「涙そうそう」歌って踊っては、
「マツケンサンバⅡ」で、盛り上がりました。
最後は、もう一度ゆったりと、クールダウンです。
波の音のCDをかけて、海に漂う「わかめ」になった気持ちで、
横になりリラックスしました。
心も体も、楽に…楽に…なることの実践をいたしました。
いつも、この会には50代~60代の女性の方が多いです。
女性には、いくつになっても前向きに勉強する人が多いのでしょうか?
こういう場所にいらっしゃらない男性の方は、
ストレスの発散など、どうしているのでしょうか?
もちろん趣味や興味のあるもので、発散すればいいのです。
団塊の世代が大量に退職する時代です。
家の中で奥様に「濡れ落ち葉」なんて言わせないように、
外に出て、上手にストレスの発散をすることをお勧めいたします。
12月か1月頃には、杉並区内の小学校での「音楽セラピー」のご依頼を受けました。
今度は、親子向けです。
まずは、お母さんのストレス発散からご指導したいと思っています。
何故ならば、お母さんのリラックスが、家族のリラックスにつながるからです。
親子の心と体の縛りをほどくための、「楽しい音楽セラピー」を考えています。
又、このエッセイでご報告させていただきます。では!