ホテルなので、ご遺体はもちろん、
ご遺骨を入れることも難しい所がほとんどです。
ここも例外ではありません。
その分、サイズの大きな遺影やメモリアルコーナー、
優雅な花祭壇でカバーできていたと思います。
また細かいことですが、花が導線を作るかのように、
式場入口の両脇に配置されていたのが印象的でした。
花が大好きな故人だったそうです。
演出のメインの一つに、「ろうそく」が使われていました。
ブライダルの名残が大きく影響しているのだろうと推測できますが、
ろうそくをタワーにしたものの天辺に、故人の遺影が飾られています。
クリスマスツリーのような華美さがあって、
今後はこういうエレガントな演出が流行るかもしれませんね。
この他、食事円卓の中心に火の灯ったろうそくが置かれていたり、
水に浮かべる献花水槽に、ろうそくも浮かべられていたり、
至る所にろうそくが活用されていたように思います。
式の進行は、最初に5分程度のナレーションがあった後は、
遺族挨拶、黙祷、献花…といった具合で、さくさくと進んでいきます。
参列者も少なかったのですが、法宴まで10分程度で進んだように思いました。
そして、そこからが長い。
ブライダルの影響からか、食事がコースで運ばれてきて、
ゆっくりと歓談を楽しみながら食べます。90分。
ブライダルなら、お色直しのタイミングでしょうか…。
しかし、傍から見ていると、先日の友人の結婚式に流れが似ているなぁと思いました。
これは、献花が終わった後の献花水槽。
献花式の方法は、円卓の中央にガーベラがあって、
好きな色のガーベラを手にとって祭壇前に進み、
献花水槽に浮かべていく…という方法です。
ろうそくも一緒に浮いているので注意も必要ですが、
全ての人が献花を追えた後の見栄えは、とても良かったと思います。
花が好きだった故人にとっては、良いお別れの儀式だったのではないでしょうか。
食事が終わると、特にここというポイントも無く閉式という形で終わるのですが、
式が終わって、まばらに散会する中、
ポツポツと遺影の前に集まって、手を合わせている参列者の姿が印象的でした。
式が終わってからようやく、
故人と1対1のお別れしている時間ができていたような気もします。
テンポの良い進行に、にぎやかな食事でしたからね。
…いや、進行に疑問を感じたわけではなく、故人との対話の時間があったのが、
ただただ良かったなと。
故人のご冥福をお祈りいたします。
<追記>
今回のようなお別れ会でのメモリアル商品は、
FUNETで幅広く制作できます。
昨日、追悼文の機能アップを行いましたので、会員様は是非!