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2007年11月30日

葬儀司会研修会in長野 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

前回、新潟の接遇現場研修の報告で、新潟の飲食費用が高いというお話をした。
確か昼食の時に、見たこともないような、ただ食感としては食用菊のような…
それでいて、かなりの量が…そんな食べ物がだされた。
恐る恐る周りを見ていると、皆は何事もなかったかのように食しているではないか。
「これ、何という食べ物ですか?」
「カキノモト」
「えっ?」
「又の名を、もってのほか」
「もってのほか?」
「そうなんです、カキノモトまたは、もってのほか」と言っています。
実は食用の菊で、この日は「おひたし」のようにして食いました。
菊の文様は皇族に繋がり畏れ多く、だから「もってのほか」という事らしい。
俗説では、柿の根元に菊が生えていたからだとか。(カキノモトの由来)
写真がないのが残念ですが、地方に行けばそれぞれ、豊かな食材に巡り合います。


そして今日は長野県の松本市。
晩秋なのに、暖かめの良い天候に恵まれましたが、
朝迎えに来てくださった事務局のH様が、会場へ向かう車の中で、
「やっぱ松本から望む北アルプスは綺麗だなあ」と。
長野県は何とも皮肉なことに、周りは全て山ですから、
どこが北アルプスなのかさっぱり分かりません。
「あの…どっちの方角が北アルプスなんですか?」
と、教えていただくと、
なるほど…山の頂上が粉砂糖を散らしたようにうっすらと雪化粧。
まるでFUNETのナレーションの世界が現出していました。

九州で生まれ育った私としては、長野の山は迫力が違います。
なだらか…なんて言葉がこんなに似つかわしくなく、
何だかどこまでいっても、山々々…圧倒的なんですね。
昔は、休寒日みたいなのが一年のうち何日かあったらしく、
夏休みは今でも、8月の第3週位で終わるとか。
その分、冬休みか春休みが長いのでしょう。



今日の講座は、中級のナレーション講座。
しかも長野バージョンの遺骨降壇ナレーションを何年も続けています。
長野の葬儀は100パーセント骨葬と決まっていて、
たいていの業者が遺骨降壇ナレーションをやっているらしいのです。
FUNETでも近々展開する予定です。
今回の参加者には、熱心な男性が数名混じっておられました。
長野では大変珍しく、驚きでした。
(これからも頑張ってください)

それから伺った話なので真偽の程は不明ですが、
長野県は宴会の後、「長野県民の歌」(信濃の国)というのを歌うらしい。
珍しいねえ…そんな歌あるの?と聞いたら、
長野では、小学校で叩き込まれるらしいですぞ。
また平素から、テレビ・ラジオで流れ、いつの間にか憶えるらしい。
うーん…県民性を感じますなあ。



初級コースに出席していない人が苦しんだのはいつものこと。
これだけ毎回同じパターンなのに、またやってしまいましたね。
そもそも司会が分かってない。
日本語を喋れるから、日本語の司会は出来ると思っているらしい。
そんなに甘いわけがない!
ましてや今回のテーマ「ナレーション」は、声質のトーンまでもが問題になる。
口跡が出来ていないのに、苦しいね。
それに声量も問題になってくる。
軽―く司会をこなされても、何も伝わらないです。
腹の底から出してください、深みのある声を。

長野は司会のレベルが高く、非常に勉強熱心な人が多かった。
多かった…と書いたのは、最近はその限りではない傾向にあるから。
最初の頃に受講された方々に比べて、最近の方は少し…。



正直言って、中級レベルには程遠い人も混じっていらっしゃった。
それはそれで、この日は仕方ないので、これで良し。
ただ、この後直ぐに欠点の修正に時間をかけないとまずいよ。
死に物狂いで、頑張ってくださいよ。
良い先輩がたくさんいますから。
期待しています、お疲れ様でございました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2007年11月30日 08:50

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