車内も面白い作りです。
通路が中央になく、片側の窓側にあります。
反対方向に、2段ベッドにもなる座席。
上の写真ではちょっと見にくいかな…。
(乗客に遠慮して撮ったので)
車内で夜を過ごす人と、途中下車する人は車両が違い、
一泊する人はベッドを占有できますが、
途中下車の人は一つのベッドを座席にして3人で腰掛けます。
私は途中下車なので、ベッドを座席にした席へ。
なぜか微妙に居心地が悪いのは、
折角の乗車機会だったのに、写真を残せなかったからでしょうか…。
(撮るなって、空気だったので。)
ちなみに、出張エッセイで最初に電車ネタから入るのは、
加藤先生の影響を大いに受けた可能性大です。
さて、日付変わって秋田。
ブルートレイン乗車の翌朝、
若干時間があったので秋田市街を散策しました。
まさに紅葉のベストなタイミングで、
紅葉を見れただけでも秋田に来た価値はありました。
小さな貯水池が水鏡のようになっていて、これもまた美しい。
十和田湖や田沢湖は、もっと絶景なのでしょうね。
菊の品評会もやっていました。
この大輪が、菊本来の花の形ですよね。
不祝儀の葬儀用の小さな菊に見慣れているせいか、
菊本来の美しさを忘れていました。
いやはや、慣れとは恐ろしい。
さらに翌日、仕事で秋田北部の葬儀社様を訪問をしました。
ま、FUNETの営業なのですが、
よく帰り際に会館を案内してもらいますので、その写真を少し。
地域によってサービスが異なることが葬儀の特徴ですが、
秋田のこの地域の特徴は、食事が豪勢だということのようです。
一人当たり、8,000円以上の食事は当たり前だとか。
もちろん、値段に比例して品数も多くなりますので、
結果、会食のための部屋がとても広いと言うことになります。
左の写真は、エントランス付近から撮った会館内の様子。
普通、左の扉の所に祭壇がレイアウトされそうなものですが、
実は会食のための部屋です。
葬儀用の祭壇は、この廊下の奥にあります。
言うまでも無く、部屋の広さは、
会食の部屋 > 葬儀の部屋
です。
それも、圧倒的に(3倍くらい)。
本当に、この地域は食事がメインの葬儀文化です。
この特異な慣習には笑えない話もあるそうで、
最初に会館建てた際、この地域出身でない設計士は何の疑問も無く、
会食の部屋が小さい(一方で葬儀の部屋が大きい)設計図を起こし、
竣工したそうです。…それが普通ですものね。
しかし、結果として地域の利用者の不満を買い、
今ではあまり使われていないとか…。
地元を知る、風習や慣習を知る、これ、葬儀の基本ですね。
逆に言うと、なかなか全国規模の標準化をしにくいサービス業だということを、
身にしみて感じた一日でした。