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2007年11月26日

青山葬儀所での葬儀(工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

青山葬儀所で司会のご依頼いただいた葬儀が、今月ありました。
後学のため見学に行きましたが、
私が見学した中で、最も参列者が多かった葬儀だったと思います。
ニュースでは、参列者2000人と報じられていました。

 

あまり大きな葬儀になると、式場に入るまでも一苦労。
司会の石川に用があり…担当者のM様に話を…と、
受付の人の中でも葬儀関係者らしい人を探して、中まで案内してもらいました。
雰囲気がピリピリしているので、
ウロウロしているだけで普段以上に目障りになってしまいます。

報道陣が多かったので、
この日持っていったワザとらしいくらい大きな一眼レフカメラは、
今回は大いに役に立ちました。

 

さて、今回一番私の目を惹いたのがテントのデザイン。
なんとカワイイ窓が付いています。
屋根も、一本角が生えている感じに若干とんがっています。
葬儀はもちろん、運動会でもあまり見ない奇抜な設計です。
おそらく、この日のためにデザインされたテントなのでしょうが、
建築士らしい故人の一面が、テントにも現れていたと思います。

 

式場内に来まして、祭壇。
祭壇にまでデザインは介入していないようで、
白を基調にした非常にシンプルな祭壇です。
ご遺骨を中央に、天皇陛下からの祭祀料、勲章の賞状が飾られておりました。
祭壇前には、献花台。
最低限の装飾、至って無駄の無い作りだと思いました。
(何せ2000人を捌かなければいけないですからね)

 

久しぶりに青山葬儀所に来て驚いたのがイス。
今まで備え付けのイスだったものが一掃されて、
可動の、小奇麗な椅子になっていました。
椅子が移動できるとなると、
空間的の使い方に広がりが生まれると思います。
(少し前の、歌手の坂井泉水さんのお別れ会のような、
 自由な空間の使い方もやりやすくなるでしょうね)

特に青山葬儀所は、お別れ会形式の葬儀が多いので、
空間を自由に使った葬儀が増えてくるのではと、期待をしております。

 

開式前の、石川さん。
今だから言いますが、「PHPカラット」の取材で、
『緊張しない秘訣は、もっと緊張した時を思い出す』とのことでしたが、
今日より緊張することなどあるのだろうかと、私は気にしていました。

実際に式の司会を聞いていると、
弔電が非常に数多く、諸外国の市長の芳名まであって…。
しかし、一度も氏名を間違えることなく、
普段どおりに読む声は、さすがですね~。
式場外のスピーカーに耳をすませながら、感心しておりました。
お疲れ様でした。

 

さて、式場外の様子を少し。
テントに入りきれなかった人は、駐車場の端で整列して待機されていました。
テントには、多くて400人程度しか入れないのですから、
立って待機している人の方が多いわけですが…。
そこにはプラズマテレビもなく、スピーカーもなく、
式場内の様子をうかがい知る術があまりないという点が、少し残念でした。

もちろん、この人数だと献花だけでも時間がかかるわけで…。
不満が表立って出なかったのは、
セレモニーアテンダントの対応が良かったからかもしれません。

 

式が終わった後の、献花台です。
2000の献花は、改めて数が多いと実感します。

…ふと思ったのですが、
献花って、こちらに(会葬者側に)花を向けるものなんですね。
改めて過去の献花の写真を見ても、そうしているものが多い。
普段、人に花を差し上げる時は、持ち易いように渡す傾向がありますが、
その流れなのでしょうか。
もしかしたら、手向けた花を故人のその手に持って欲しいという想いが、
献花の向きに現れているのかもしれませんね。

故人のご冥福をお祈りします。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2007年11月26日 09:24

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