あまり大きな葬儀になると、式場に入るまでも一苦労。
司会の石川に用があり…担当者のM様に話を…と、
受付の人の中でも葬儀関係者らしい人を探して、中まで案内してもらいました。
雰囲気がピリピリしているので、
ウロウロしているだけで普段以上に目障りになってしまいます。
報道陣が多かったので、
この日持っていったワザとらしいくらい大きな一眼レフカメラは、
今回は大いに役に立ちました。
さて、今回一番私の目を惹いたのがテントのデザイン。
なんとカワイイ窓が付いています。
屋根も、一本角が生えている感じに若干とんがっています。
葬儀はもちろん、運動会でもあまり見ない奇抜な設計です。
おそらく、この日のためにデザインされたテントなのでしょうが、
建築士らしい故人の一面が、テントにも現れていたと思います。
式場内に来まして、祭壇。
祭壇にまでデザインは介入していないようで、
白を基調にした非常にシンプルな祭壇です。
ご遺骨を中央に、天皇陛下からの祭祀料、勲章の賞状が飾られておりました。
祭壇前には、献花台。
最低限の装飾、至って無駄の無い作りだと思いました。
(何せ2000人を捌かなければいけないですからね)
久しぶりに青山葬儀所に来て驚いたのがイス。
今まで備え付けのイスだったものが一掃されて、
可動の、小奇麗な椅子になっていました。
椅子が移動できるとなると、
空間的の使い方に広がりが生まれると思います。
(少し前の、歌手の坂井泉水さんのお別れ会のような、
自由な空間の使い方もやりやすくなるでしょうね)
特に青山葬儀所は、お別れ会形式の葬儀が多いので、
空間を自由に使った葬儀が増えてくるのではと、期待をしております。
開式前の、石川さん。
今だから言いますが、「PHPカラット」の取材で、
『緊張しない秘訣は、もっと緊張した時を思い出す』とのことでしたが、
今日より緊張することなどあるのだろうかと、私は気にしていました。
実際に式の司会を聞いていると、
弔電が非常に数多く、諸外国の市長の芳名まであって…。
しかし、一度も氏名を間違えることなく、
普段どおりに読む声は、さすがですね~。
式場外のスピーカーに耳をすませながら、感心しておりました。
お疲れ様でした。
さて、式場外の様子を少し。
テントに入りきれなかった人は、駐車場の端で整列して待機されていました。
テントには、多くて400人程度しか入れないのですから、
立って待機している人の方が多いわけですが…。
そこにはプラズマテレビもなく、スピーカーもなく、
式場内の様子をうかがい知る術があまりないという点が、少し残念でした。
もちろん、この人数だと献花だけでも時間がかかるわけで…。
不満が表立って出なかったのは、
セレモニーアテンダントの対応が良かったからかもしれません。
式が終わった後の、献花台です。
2000の献花は、改めて数が多いと実感します。
…ふと思ったのですが、
献花って、こちらに(会葬者側に)花を向けるものなんですね。
改めて過去の献花の写真を見ても、そうしているものが多い。
普段、人に花を差し上げる時は、持ち易いように渡す傾向がありますが、
その流れなのでしょうか。
もしかしたら、手向けた花を故人のその手に持って欲しいという想いが、
献花の向きに現れているのかもしれませんね。
故人のご冥福をお祈りします。