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2007年12月03日

FUNETの司会音声 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

この2年半、ひたすら司会音声のレコーディングを続けた。
そして約1000トラックのプロローグ文を全て収録。
1プロローグのカンパケが約1分だとしても、どれだけの時間を費やしたのか?
その他、長文のナレーションや弔電も多数収録してある。
今日は久し振りに、12月のプロローグの中から紹介したい。
これは今月のFUNETの司会音声の、ジャンル12月の中から22番目。
(月別のタイプは毎月更新している)

初雪が舞う頃になると、街が慌しく冬支度をはじめます。
流れ星や七夕と同じように、初雪は願いを1つ叶えてくれると申しますが、
今はただ、人の命の儚さに冷たい風が身に沁みます。
雪景色が、清涼でどこか神々しく感じられるのは、
闇に沈むことがないからでしょうか。
耳元の木枯らしが、口笛を吹いて別れを告げているようです。

FUNETのトップ画面から、実際の音声を無料試聴できます。
毎月更新しているサンプルですけど、どうぞ聴いてみてください。
FUNETのページ右下、「音声ライブラリ12月プロローグサンプル試聴」をクリック。

弊社のホームページは、週間単位で異なるホストからの閲覧数が数千である。
今でこそ、この数をキープしているが、当初は酷いものであった。

さて、聴いてもらえば分かるだろうが、表現の幅が良く出ている。
オリジナルの弊社加藤の曲も効果的で、
橘の表現力がとても気に入っている作品だ。
変化の具合としての落とし方、間の取り方の長さの違い、
トーンの色、スピードの変化、そして呼吸…誉めにくいけど原稿もね。

私は、ナレーション原稿を自分で読まないと決めたら、急に世界が広がった。
自分が読むという前提を離れたら、どうせ他人が読むのだからと、
あらゆるタイプの人間に成り代わって(時には女にも)…とても楽しい作業になる。
本来、書き手というのは、こういうものなのだろうと思う。

実際のレコーディングは、世知辛い話だが、スタジオ使用料との勝負でもあり、
少し気に入らなくてもOKを出したり、後の編集作業で何とかしたりする。
それでも無尽蔵にお金を使った気がしている。
告白すると、総括して「何とも贅沢だ」と思う。

世の中で、私のナレーションがたくさん使われている。
最低限、表現はちゃんとやって欲しいと思う。
少なくとも、口跡はきっちりやって欲しいし、出来ればセミナーに出て欲しい。

私が通夜の席に参列した時、司会者が突然私のナレーションを始めた。
えっ?と思う間もなく、聴いてガックリ…何を考えているのやら。(ど下手)
しかも、誰かの物をコピーしたらしく、私が作ったものだということをご存じない。
遺族や参列者に対して、何とも失礼だなと思う。
そんな司会者が存在するので、ナレーションは賑々しい(にぎにぎしい)とか、
司会者の独りよがり…そう見られているのだ。
ただ単に、司会じゃない人が司会進行をやっているだけなのに。

だから、このようにFUNETの無料音声試聴を用意して、
お金にもならないのに、もう3年近く流し続けている。
是非聴いていただきたい!
毎月1つ聴くことで、継続して聴く事で、少しは上達するはずです。

過去に収録済みの、これだけのトラック…無駄には出来ない。
現在はe―ラーニングとして、司会音声の勉強を軸としているが、
今後はFUNETのシステムの中に落とし込んでいこうと思う。

ハードでITと呼ばれるタイプには興味が無い。
私はソフト以外には意味がないだろうと思っているから。
まだまだ、やらなければならないことが、山積みで残っている。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2007年12月03日 08:25

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