過去の経験から、プロの司会者がどんなものか理解しているつもりだ。
―――葬儀の司会といえば、簡単に出来ると思っているから面白い。
自分たちの方が、レベルが上だと思っている人が多いのも事実だね。
しかし、研修では技術がなさ過ぎる、テクニックが不足している…
プロの技術者として恥ずかしいよーーーてなことに・・・
まあ大体、こんな流れになるのだろう。
そして、事実それに近いものになった。
葬儀司会をやる上で憶えることは多いのだが、
何より一番ビックリするのは、専門の司会の分野でこそ、
憶えることが山ほどあるということだ。(情けない)
そして同時に、葬儀についての掘り下げ方も…考えなければ。
ハウトゥものレベルでは、どうにもなりませんよ。
まあ葬儀については、これからじっくりとやっていけばいいだろう。
だがしかし、司会のプロである以上、少なくともテクニック位習ってないのか?
口跡もしっかりしてないし、音声の流れも自由にコントロールできない。
学校で何を習ってきているのか、といつも怒られることになるのだ。
実際は、学校の方を怒ればいいんだろうけど、
学校にも事情があって、教えたくても教えられない、
あるいは教えたら後が大変なことになるかもしれない、そんなところだろうか。
弊社の研修会には、オブザーバーだが、
メジャーなプロデューサーや映画監督が参加したこともありまっせ。
表現はどの分野であれ、ある程度普遍のものなのです。
表現の基本の理屈と基本的なテクニックを中心に研修は進みました。
きっと他の分野でも、充分に活かせるはずです。
受講生から見れば、講師の実力は直ぐに判別がつく。(らしい)
当然講師側から見て、ひとりひとりの実力も歴然と分かってしまう。
更には、受講生が皆同じ課題をやるので、お互いの実力も分かってしまう。
でも、そうやって互いの声を聞いて、切磋琢磨していくのが一番早い。
出来ない自分に、具体的に気づくことが大きいのです。
後は、そこからが分かれ道…難しい葬儀の司会を諦めるか否か。
23名の参加で、男性が3名。
9時から3時までの開催で、お昼休みは40分。
休憩は、トイレタイムも含めて一切なし。
甘ったれていたら、葬儀の司会なんて出来ない、他分野の司会でどうぞ!
今回は、プロの司会者の集まりだから点数をつけよう。
10点満点の評価で、9.6が一人…耳が良い、ナレーションは抜群だね。
間の取り方も面白い…この方は、声を仕事とする職業らしい。
この合格点は、年間にお会いする数千人の中で、わずかに5人程度。
(私は嬉しかったですよ)
次点の方がお二人で、8.9…それぞれ声量の豊かさが少し不足していたり、
細かいテクニックが甘かったり、落差の表現が不十分だったり…。
それ以外の方は、もう少し頑張って勉強しないとね。
それから苦言も。
主催する側も、慣れていないのでしょう。
具体的なことは、ここでは控えますが、用意するものが不十分なので、
次回があるなら細かい点を修正していきましょう。
人を育てるのは、大変なことですよ。
頑張ってください!