これまでの歴史の中で、とても頑張って来た葬儀社様です。
しかし・・・この10年、様々な業種が参入してきました。
新しい葬儀社様は、新鮮な感覚で取り組みます。
お客様とは・・・葬儀とは・・・顧客満足とは・・・。
あらゆることを真剣に考えて手を打ってきます。
生き延びて行くために、スタッフ達も、自分のこととして真剣に仕事を考えます。
過去に、業績が良かったからと・・・と、安住の地に身をゆだねていると、
存在そのものが、危うくなることにもつながりかねません。
会社側も危機感を感じて、初めての接遇研修会に至ったのだと思います。
葬儀社の中には、様々な仕事があります。
大きな葬儀社ほど、多くの社員、リーダー、現場スタッフ、
そして派遣スタッフ・・・が存在して、全体の意思統一はとても難しいようです。
しかし、意思統一は「なくてはならない、会社全体の潤滑油」のようなものです。
各セクションのリーダー達には、より良いコミュニケーションをとりながら、
人を動かして行く能力が求められます。
ただ・・・葬儀という仕事は、時間に追われ、忙しい中で、
「目の前のことに必死」という状態があります。
その中において、意思疎通を計りながらコミュニケーションを取り合うなんてことは、
本当に難しいことなのかも知れません。
接遇研修会を開催したからと言って、すぐに皆さんが接遇上手になるとは限りません。
又、接遇改革の様々なことをいきなりに進めることも、出来ません。
まずは、現場スタッフ達のやる気を育てるような、
会社の環境づくりも求められるでしょう。
皆さんが、会社の抱える問題を自分のこととして、考えることも必要です。
葬儀という仕事に携わっている自分と向き合うことも必要かも知れません。
会社が今、置かれている状況に、真摯に向き合うことも必要でしょう。
この研修会で気になったことは、講義の最中、ガムをかんでいる女性がいたこと。
研修会の中で、ずっとおしゃべりをして、談笑しているスタッフがいたこと。
葬祭業はサービス業です。
悲しいかなタバコ臭い女性スタッフが目立ったこと・・・。
私はここで、「いい」とか、「悪い」とかのジャッジを下しているのではありません。
これは個人の問題なのかも知れません。
しかしもう一度、
「何のための研修会なのか」
「誰のための研修会なのか」
「自分はどう、変わらなくてはいけないのか」
「会社サイドは皆さんに、どういう葬儀スタッフになって欲しいと願っているのか」
を全スタッフが、真剣に考える時が来ているのだと思いました。