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2008年01月24日

スーパージェッターを思い出す (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

「こちらジェッター、流星号、流星号、応答せよ!」
未来からやってきたスーパージェッターという少年が、
腕時計風の携帯のような装置に向かって言うのです。
(はい、私も良くやりました)
流星号というのは、無人の乗り物です。

多分…殆どの人が判らないと思うので、YOUTUBEから転載します。
スーパージェッター(カラーバージョン)

スーパージェッターという60年代のアニメは、近未来のSFでした。
(懐かしかー、年も分かるね)
ストーリーは、30世紀のタイムパトロールであるジェッターが事故で20世紀に落下。
今思うと「えーっ!」だよね、だって30世紀まで待たなくても…。

私が携帯で電話やメールをするなんて…15年前には考えられなかった。
考えてみれば、とにかく便利な世の中になったもんだ。
その昔、携帯を持っているだけでも自慢だったのだが…。
携帯は高級品だったから、用もないのに電話をしていたね、人前で。
ショルダータイプの時は、受注時に、ご遺族のお宅から電話するのが格好良かった。
ところが、今ではガキでも持っているし、生活の中に、それも中心に入り込んでいる。
(スーパージェッターも驚いているに違いない)
ところで携帯電話の普及率は、1995年を境に急速化し、
今や15歳以上の人口(労働力人口・生産年齢人口)の数に等しい。

若者の活字離れが懸念されているようだが、ちょっとそれはオジサンの感覚では?
新しい文化は若者と共にやってくるのです。
本屋に行けば、携帯小説が山のように並んでるし、中高生辺りは結構読んでるらしい。
そしてやつらは、文字を打つのもとにかく早い。
ブラインドタッチに近いか、事実そういう奴も珍しくない。
10台の若者にとって、携帯は友人との情報交換には必須のアイテムだし、
電波が届く範囲が友人の距離ならば、遠距離恋愛ならず遠距離知人は数知れず。
つまり活字離れどころか、活字にドップリと漬かっている。
携帯に依存している現象であろう。

携帯に依存していると、果たして何が問題なのだろうか?
それは、相手とのコミュニケーションが歪(いびつ)な形になるのではないか。
耳だけが繋がっている状態でのヤリトリに慣れた者は、
目の前に友人が居ても、離れた遠くの友人との会話を楽しむのではないか。
目の前を気遣うという発想が、そもそも生まれてこないのだろう。
だから、街中で携帯に依存している奴らは、無礼に振舞っているように思える。
実際にスーパージェッターを見たとき、独り言のように腕時計風のモノ…
に向かって喋っているのが、カッコ良いし、だけど無礼だし…
今、電車の中で携帯とニラメッコしているのが大流行。

ところで「Iのあるメール大賞」というのをNTTドコモがやっていて、
私は知らなかったものだから、ちと驚いた。
受賞作品からグランプリを紹介しましょう。

昨日、レインボウパパから
おやつパパになったことがわかりました。
この答えがわかったあなたは
きっと幸せになるでしょう

虹(2児)の父親から、三時(3児)の父親になったということです。
メールだからこそ、こういう洒落の効いたやり取りができるのでしょう。
若者の携帯を、頭ごなしに駄目と決め付けなくてもいいでしょう。
(我が家の娘は使い過ぎですけど…)
今後益々、携帯電話が次世代の文化創造に大きな役割を果たすだろう。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年01月24日 09:00

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