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2008年01月08日

サーカス (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

過日、サーカスを観に行った。
生まれて始めて見るサーカスであり、48年で初の体験であった。
息子と二人で出かけたのだが、何やら私の方がソワソワ・ドキドキである。
テレビや映画等で何回も見て、もう見飽きていると思っていたが、
なかなかどうして…その場に自分が居るというのは・・・実に貴重な体験だ。


大きなサーカス小屋のテントが見えてくると、何故か私は、
「♪チャ―ラ・チャララ・チャーララー♪♬…」と、
チンドン屋さんの音楽を口ずさんでいた。
あたかも、チンドン屋の列が目の前に現れるがの如く…。
(何故か不明なのです)

確か寺山修二の「書を捨て、町へ出よう」という映画で(多分)、
見たシーンとどこか重なり合っていたのだろう。
自分でも、この辺の思考回路がさっぱり分からない。
冒頭で、
「あんたらこんな昼間からさ、こんな暗い映画館にやってきて、何かさ、いい事ないかな、
と思ってやって来たんだろうけどさ、何も無いよ。ここは闇。明りをつければ消えちまうんよ」
に、興奮する年頃だったんだよね。



リングサイドで見たいという息子の意見に従い、とりあえずチケットを購入。
「テント小屋」と、字にしてしまえば簡単な作りを想像しがちだが、
なかなかどうして立派なもんだよ、おっ母さん!
俺がやってたテント芝居のテントとは雲泥の差さ。
おっ、撮影禁止だと…でもまだ始まってないから少し許してね。
概観からすると、意外に狭い気がしたけど。



へえ、こういう作りになっているんだ…と感心。
サーカスとは、とても無国籍で、ハラハラさせて、驚かせて、
楽しませて、ホッとさせて、そして笑わせてくれるのだ。
つまり「何でもあり」のエンターテイメントの世界だと思えばいいようである。
猛獣が出てきたかと思えば(とても臭う)、あっと驚くマジックショー。
そしてピエロが哀愁を誘い、突然バイクが円柵の中をグルグルと走ったかと思えば、
サーカスの華である空中ブランコのお出まし。(イェーッ!)
その間、美しい女性が闇に消えたり、妖しげに踊り狂ってみたり。

たっぷりと2時間と30分…。
しかし最近の若者のパフォーマンスは面白いですな。
ただ、司会がね、あのう言いにくいんですけど…。
 (語尾が伸びる)
とっても楽しんだ時間だったが、司会だけは納得できなかったぜ。


投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年01月08日 09:04

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