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2008年02月06日

現代の言葉が難しい (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

昔からどの時代でも、符牒のように略語はあるけれど、
一般に普及したものも多くて、知ってしまえば意外と馴染みやすい。
例えば寿司屋でのガリやアガリから、トイレや休息所へ行くときの言葉や、
商品の卸値や万引きを発見したときの言葉や、何となく理解できることがあった。
「並、つゆだく、玉子」って分かるよねえ。(牛丼屋)
一般に同業者の間で使われる言葉が一般にも普及したものだろう。

このたび「ローマ字式略語辞典」なるものが出版されるらしい。
ニュースによると、ミニ辞典「KY式日本語」(大修館書店)だって。
その中味も、全く理解できない日本語のオンパレードで驚きであった。
そもそもKY(空気読めない)やJK(女子高生)でさえ分からなかったのに。
では少し紹介しましょう。

ATM…普通は銀行を思い出すけど…アホな父ちゃんもういらへん(笑)
CB…僕らの世代はバイクかな…超微妙(変)
FK…フリーキックで決まり…ファンデーション濃い(ついていけない)
GMM…なんだコリャ?…偶然街で会った元カレ(複雑すぎるよ)
HD…ハードディスク?…ヒマだから電話する(略す意味なし)
IT…インターネット以外で?…アイス食べたい(馬鹿にしとんのか!)
IW…ウイスキーのハーパー?…意味わかんない(俺が分からんわい)
3M…わからないなあ…マジでもう無理(答え見てもわかりません???)
MM・・・マジで迷惑か?…マジムカつく・・・(惜しいなあ)
ND…ヌードダンサーって分けないよね…人間としてどうよ(お前に言いたいわ)
HK…語呂が浮かびません、降参します…話変わるけど(言葉になってないよ)
PK…サッカーのピーケー以外にあるか…パンツ食い込む(・・・えっ?)

この辞典…正直意味がないような気もしますねえ。
若者の言葉、それも寿命が短そうな言葉を覚えてどうしますか。
でも面白いから買おうかな、どうしょうか迷っています。

辞典繋がりなんだけど、岩村書店の広辞苑。
2008年1月11日に第六版が出ている。
第五版が1998年だから、10年振りということか。
前回より1万語ほど追加し、収録語数は24万語。
その第五版で「茶髪」という言葉を収録した際、
「広辞苑は若者が髪を染めることを認めるのか」というクレームもあったらしい。
10年経ったら、髪を染めるのは当たり前の時代になっちゃった。
そして今回、議論の末に掲載を見送った言葉、それは「キャバクラ」。
理由は「キャバクラ」を定義づける解説文が書けなかったそうだが。
10年経ったら…どうなっているだろうか?
第六版広辞苑は買わないとね。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年02月06日 09:00

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