どうしたものか…と思案するも、
「簡単スライドショー」での映像作りなので、考えることは一つです。
それは、『どんな写真を撮るか』ということ。
そもそも「簡単スライドショー」とは、デジタルカメラで写真を撮ると、
撮った写真がすぐにスライドショーになるシステムです。
なので、『どんな写真を撮るか』だけを考えればよいわけです。
簡単ですが、どう撮るかによって映像の見え方が変わってきますので、
そのあたりの構成を慎重に考えなければなりません。
式の進行を頭に入れながら、
写真の順番やアップや引きをある程度頭に入れていきます。
結局、式場の「外」から徐々に式場の「中」に入っていき、
故人に焦点を絞っていく、という流れにしてみました。
式が始まる前は、メモリアルコーナー周り、
特に個々の故人の写真、家族写真を丁寧に撮ってきました。
式が始まれば、導師入場、指名焼香、一般焼香と、撮っていきます。
このあたりは、プロのカメラマンが入っていた葬儀だったので、
彼に付いて同じ位置で撮れば、それなりに良いアングルで撮れます。
また、二人カメラマンが居ても、
同じ位置であれば、遺族親族もあまり気にならないでしょうし。
行動パターンは、二年前の久留米の社葬の時と似ています。
そのようにして、通夜だけで150枚程度写真を撮りました。
目安の写真枚数よりも、圧倒的に数が多くなってしまいました。
(まぁ、写真のみに専念していましたからね)
この枚数の写真が一瞬でスライドショーになるのですから凄いものです。
撮った写真を見直して、流れに違和感が無いかをチェックし、
早速、通夜振舞いの席で大型モニターに流しました。
この会館には、司会ブースにAV機器をコントロールするものがあります。
そこで、CDやMD、DVDやビデオ、はたまたマイクやカメラなど、
全てのAV環境を制御しています。
会食する部屋の大型モニター2台にも、ここから情報を送ります。
外部からのAVコードを挿すアウトラインも備わっていましたので、
そこから「簡単スライドショー」を接続し、映像を流しました。
当然の設備なのかもしれませんが、非常に便利でした。
さて肝心の映像の反応はと言いますと、…合格点と言ったところでしょうか。
円卓での賑やかな会食だったのですが、
会葬者同士の会話が弾む人も居れば、映像を見ながら食事をする人も居る。
映像を見ていた人は、「へぇ~」という感じで見ていました。
なかなかの好感触だったと思います。
今回ご協力いただいた館長のI氏も、その様子を目にし、
「なかなか面白そうなシステムじゃない」と興味を持ちました。
一瞬で映像が出来ますからね。その瞬時性に興味を持たれたようです。
この葬儀社でもスライドショー映像をサービスとしているようですが、
こんなに早くは出来ないようです。
詳しい話は明日の葬儀後にさせてもらうとして、
明日の葬儀でも使用させていただく許可をいただきました。
まずは、無事に「簡単スライドショー」を使うことが出来ました。