朝の9時。
1時間半前に式場に入って、昨日と同じように写真を撮っていきます。
今日は精進落しで流すためのスライドショー用に、材料を集めます。
通夜が無事に終わったためか、遺族・親族もリラックスした様子で、
ロビーに集まってワイワイと賑やか。
親族が集まった記念にか、供花の前で集合写真を撮り合ったりしています。
その様子を、さらに私が撮っている…。
こういう和やかな様子を残して、精進落しで流すのも良いかと思いましたが、
はたして正解だったかどうか。
メリハリという面では、「ゆるい写真」は自重した方が良かったかもしれません。
(実際に精進落しで流れていた映像を眺めていて、そう反省しました…)
また、開式前に会食室の円卓でまったりとしている方も結構居たので、
館長I氏の許可を得て、通夜の時のスライドショーを流してみました。
昨日の出来事なのに、写真で見るとまた新鮮なのでしょうね。
特に流れなくてもよい映像かもしれませんが、
偲びの空間を、より重層にしていた効果があったように思います。
10時30分。
葬儀・告別式はやや早めに始まりました。
宗派は日蓮宗。
いたってシンプルな進行でした。
今回の葬儀の特徴は、故人が高齢ということもあり、
送る遺族(子、孫、ひ孫)が多いこと。
葬儀での孫やひ孫の様子を見ていると、
とても愛されたお祖母さんだったということが伝わってきます。
孫がすすり泣くのを前に写真を撮るのは気が引けるのですが、
スライドショーで良い効果があればと思います。
お祖母さんの優しさが伝わる映像になればとも思うのですが…。
今の私には、そこまで技量は無かったようです。
拾骨の後の精進落しで、式を通して撮ったスライドショーを流しました。
会食の部屋では、親戚周りの挨拶や身内での話が盛んだったようで、
3分の1程の方々が映像に目を落とす…というような状況でした。
円卓のテーブル毎に会話の盛り上がりが違い、
静かなテーブル程、映像をゆっくり見ていたような気がします。
ぼちぼちな反応だったように思います。
少なくとも、邪魔な映像にはなっていなかった。
程々に成功した簡単スライドショーでしたが、館長のI氏は興味津々だったようです。
事務所に呼ばれ、
「今回は、大型葬だから見る人も限られるけど、
一般的な個人葬なら、これは使えると思うよ」
「写真を撮るだけ??どういう仕掛けなの??」
「音楽は、どこの音楽?(弊社のです。)
…このチップに入っているんだね」
「うちも映像を売り出したいんだけど、
音楽や背景画像の著作権が気になってねぇ。
もし会葬者にJASRAQの人がいたら、ねぇ。
自分のところでも映像を作ることもあるんだけど、
売ったりはできないねぇ…」
と、大いに質問攻めに遭いました。
館長、著作権の意識がものすごく高いですね。
普段は私が熱心に言う立場なので、逆に館長から著作権著作権と言われて驚きました。
今はグレーな部分が多い著作権の問題ですが、
一般人の著作権の意識も高まっている中、どういう流れになるかわかりません。
弊社のような「安パイ」があっても良いのかなと思います。
FUNETには、現在40曲も著作権の問題をクリアにしているBGMがありますよ!
館長は、プライベートでフォトスタンドを買うような勢いでお気に入りでしたが、
是非、葬儀の映像でも活用してみてください。
弊社も、大いにお手伝いさせていただけると思います。
今回は、ご協力いただきましてありがとうございました。