「ナノ」は、基本単位から「0.000000001(10億分の1) 」の量のことです。
例えば、【1ナノメートル】は【0.000000001メートル】です。
0.000000001メートルなんて想像つきませんよね。
原子の大きさが、およそ0.1ナノメートルということなので、
原子を測るレベルの大きさの単位のようです。
表題の件に戻ると、ナノテクノロジーとは、
とっても小さい技術(原子レベルで物質を加工するテクノロジー)
ということになります。
その展示会に、少し前に、社長と行ってきました。
特に「○○を見るため」という具体的な目的もなく、
・FUNETに応用できるものがないか探す
・最新分野に触れる ⇒ 刺激を受ける ⇒ FUNETに活かす
という心構えで展示場を回っていたのですが…。
内容が専門的過ぎて、全くわかりませんでした。
「鍍金」やら「プリンタ技術」やら「バイオナノ」やら…。
まだ実験段階の発表が多く、
応用された一般商品が市場に出てくるのは、まだ先のようです。
一般の人がフューネラルビジネスフェアに来ると、
こういう感覚なのかもしれませんね。
「マニアックすぎて、理解が及ばない」と。
気になるキーワードは、ありました。【カーボンナノチューブ】。
ほとんどのブースでこの単語が載っていましたので、
ナノテク業界おけるキーワードの一つなのでしょう。
ダイヤモンドの元素でもある【炭素】によって作られる、
小さな小さな筒(管)のようなもの…だと理解しています。
特徴として、「強度が強く」、「耐熱性が高い」。
そして、この管の内部では「常温下でも氷が作れる(水の融点が低い)」、
という不思議な現象が起こる…そうです。
これらの特徴を活かして、「半導体」や「燃料電池」、
また、「宇宙エレベータのロープ」に応用できるのでは?と言われています。
近未来を感じる物質ですね。
カーボンナノチューブを発見した人は飯島澄男という日本人男性で、
ノーベル賞級の発見だとも言われています。
青色発光ダイオードを発明した中村修二もそうですが、
日本人は優秀だと感じた次第です。
ちなみに、海外からの展示・発表も多くありました。
ブースの作りは、パブのカウンターのような感じで、
展示というより、商談の場にも見えました。
お酒等も出ていたので、展示を見てもらうより交流することが主目的なのでしょうね。
こういうフランクな感じは、勤勉な日本人にはない感覚だと思います。
コミュニケーションを重視する特徴が出ていて、ユニークでした。
約2時間の徘徊の末、大量の資料が手元に残りました。
超小型の機器や試作品も期待していましたが、まだ時期が早かったようです。
実験的な研究発表、取り組みの展示が多い印象でした。
あと、本当に人が多かった…。3日で約5万人が訪れたそうですから、
注目度が高い分野ということは、十分に伝わってきました。
日本を代表する有名企業も多数出展していましたし。
今回は、すぐにFUNETに応用できそうな要素は見出せませんでしたが、
また、機会があればこういう展示会に訪れたいと思います。