橘さんの司会です。
私は、現場の様子を写真撮影していました。
FUNETの【簡単スライドショー】を行うことになったためです。
簡単スライドショーは、デジタルカメラで写真を撮影すれば、
その場でスライドショーが作成できるFUNETのシステム。
およその葬儀の流れも掴めていたので、3パターンの映像を作るため、
SDカードは3枚持参するようにしています。
今回、具体的に現場でどのような映像を作るのかを紹介します。
①枚目 通夜前に流す映像
進行上の素材がない中で、メモリアルコーナーに飾っている写真や祭壇を撮影し、
いわゆる『よく見かける』思い出のスライドショー映像を作ります。
開式前に来訪された会葬者や、焼香待ちの会葬者のための映像に仕立てます。
素材の量にもよりますが、20~30枚の写真でのスライドショーになるでしょうか。
撮影に失敗しても撮り直しが出来るので、比較的落ち着いて撮影できます。
通夜~焼香開始あたりまで、流します。
②枚目 通夜振る舞い・葬儀日の朝食の時に流す映像
祭壇周り全体の写真を含め、通夜の開式から焼香までの様子を撮影します。
それによって、通夜振る舞いを受ける会葬者や遺族親族のための、
通夜の振り返り映像を見せることが出来ます。
中型の葬儀なら、およそ50~80枚程度の写真枚数だと思います。
通夜の進行は早く、止め処なく流れていくので、
あらかじめ撮影位置を考えておいた方が落ち着いて撮影に臨めます。
プロのカメラマンがいれば、横について撮影する…というのが、
進行上の邪魔にもならないし、良いカットも撮れやすいと思います。
また、遺族・親族は、通夜振る舞いより葬儀日の朝食時の方が、
落ち着いて映像を見ることができ、通夜の様子を振り返ることが出来ます。
(この人が来てくれたんだ…など)
ちなみに今回は、写真撮影をオプションで頼んでいなかった遺族から、
「実は写真を頼んでいなかったのだけれども、やはり写真が欲しい」と、
頼まれたそうです。
葬儀が低価格化する時代の中、新たな利益が追求できる瞬間だと感じました。
③枚目 精進落としの時に流す映像
祭壇周り全体の写真を含め、葬儀・告別式の開式から出棺までの様子を撮影します。
主に遺族親族が精進落としの際に、
葬儀・告別式の様子を振り返る映像として仕上げます。
告別式は、お別れ時、出棺と撮影所が多いと思いますので、
およそ80~120枚程度の写真枚数になると思います。
あらかじめ撮影の流れを決めておく方が良いと思います。
あとは、全体的に言えることかもしれませんが、
邪魔になり過ぎないように…出来るだけフラッシュは使用しないとか、
シャッター音が小さなカメラを使う(機種によっては消せる)とか、
移動時に足音を立てないとか…、
某編集長から「カメラマンはそこに居ない(ように撮る)」と訓えを受けましたが、
『空気』になる努力をする必要はあると思います。
このような感じで、映像を作っていった次第です。
撮影した写真の入ったSDカードを専用キットに挿すだけでスライドショー映像になる、
【簡単スライドショー】のメリットを活かすと、
数種類の映像を一つの施行で流すことが可能です。
そこから、写真の追加依頼オプションや、映像の要望など、
新たな付加価値へと発展させることもできるでしょう。
通夜葬儀は、無事に終了しました。(橘さんからも、報告がある!?)
告別式では1時間の中に弔辞が2つもあり、時間内に収まるのかしらと思いましたが、
お寺様をはじめスタッフの皆様がスムーズな進行をしていたため、
無事に火葬に間に合ったそうです。
担当者は、時間管理が一番気になるところですよね。
故人のご冥福をお祈りいたします。