実は、橘さんはDVDのエキストラとしても工場長とのコンビで、
「葬儀に参列した親戚の親子?」という感じで出演していますので、
こちらも楽しみにしてくださいね。
なかなか演技派の彼女の、今回は本領発揮というところです。
ナレーションが橘さんに決まってから、私はとても楽しみにしていました。
DVDを制作するということは、時間も労力も神経も使う大変な作業です。
DVDは仕上がりの時間が制限されています。
セレモニーアテンダントの仕事を全て収録しようと思ったら、
10巻あっても足りないでしょう・・・そこを2巻で収めるということは・・・。
多くの場面を削る作業からはじめなければいけないということです。
辛い作業です。
限られた場面まで削ったはずなのに、最初の映像シナリオは膨大な量でした。
だって、アレもコレも入れたくなる気持ちが募りますもの・・・。
撮影監督からは、最初から「待った」がかけられました。
「こんなには、無理」ということです。
綜合ユニコムさんの担当者K氏と共に、
「こちらを削ってもいいけれど、これは絶対に譲れない・・・」
などのやり取りが続きましたっけ・・・。
そんなやり取りの末に出来上がった映像に、今度は、
説明やポイントの言葉を入れて行く作業が、ナレーション収録です。
映像と音楽、そしてフリップなどの文字、そして最後に、
DVD全体のイメージを作り上げるナレーションはとても重要な部分です。
練りに練られた本番用のシナリオは、収録日ぎりぎりに出来上がりました。
そしていよいよ当日、出来上がった映像に言葉が録音されて行きます。
録音スタジオには大きなテレビがあり、そこに本番の映像が流れます。
そして監督の指示で、橘さんには「QUE」が出されます。
1秒の半分の世界で、言葉が入れられて行きます。
「あと、半秒早く喋り出して」とか、「半秒遅く」とか言われて・・・
橘さん、さすがプロです。
葬儀のこともよく知っているので、言葉のニュアンスも私が思い描く、
そのままのイメージで、喋ってくれています。
すでに収録されている画面の決められた数秒に、
多くの文章をはめ込むという複雑な作業が続けられて行きます。
又、スタジオの外では収録と同時に、私と綜合ユニコムさん担当者のK氏、
撮影監督の三者が、言葉の表現や言い回しのチェックをしました。
同じことを言っているのに表現の仕方が違っていたり、
チェックをしたつもりでも抜け落ちていることもあったり・・・。
私も、シナリオの文字を目で追いながら、表現の仕方を耳で聞きながら・・・。
久し振りに「左脳」が疲れたという感じでした。
私が喋っているわけでも無いのに、へとへとになりました。
橘さんの頑張りには感謝します。
私も全精力を傾けて監修をさせていただいた、DVD発刊が近づいて参りました。
皆さんのご協力で出来上がるDVDは、まるで我が子のように愛おしい存在です。
「接遇基本スキル編」と「式次第実践アクション編」の2巻入りです。
素敵な宣伝用パンフレットも出来上がりました。
3月27日綜合ユニコム株式会社から発刊されます。
全国の葬儀社の皆様、是非お買い求めくださいませ。
よろしくお願い申し上げます。