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2008年03月31日

南東北地方の葬儀社様での、接遇研修会報告(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

3月中旬に、南東北地方の葬儀社様で、接遇研修会が行われました。
会社設立から現在までを「走りに走って来た」と伺いました。
現在の業績はとても良く、次の時代を見据える時期が来たとのことです。
社長は、次の10年は「人」も育てて行きたいとおっしゃていました。
人を育てるには時間がかかります。
5年後、10年後を見据えた努力が必要です。
私は講師として出来る限りのサポートをしたいと思いました。


受講生は、二日間に分けて割り振りされました。
葬儀が行われる中の研修会実施なので、人のやり繰りは大変だったと思います。
でも、そんなことを言っていたら、人の教育なんていつになっても始まりませんよね。
この葬儀社様では、はじめての全員参加研修会の実施でした。

午前中の講義が始まりましたが、研修会場の外では、
常に葬儀の準備でトラックが出入りするものですから、スタッフは気になるようで・・・
その度に、外に目が行く人がいました。
私は「仕事が気になる気持ちは分かりますが、
もっと研修に集中していただきたい」とお伝えしました。
そして午後からは、窓には全部カーテンを閉めさせていただきました。
せっかくの研修という時間を大事にしていただきたかったのです。

今回は葬儀社様のご意向で、接遇の基礎をしっかりと学んでいただきました。
「接遇」という視点で、人と関わる仕事というテーマでも、
お話を進めさせていただきました。
「言葉遣い」や「お辞儀」などの形はもちろん大事です。
しかし実はそれ以上に、葬儀スタッフというのは、
コミュニケーションの基本である「聴く」「話す」という力も求められています。
ワークを取り入れて、じっくりと学んでいただきました。



受講生の内訳は、葬儀担当者はもちろん、設営専門の男性スタッフ、事務職員、
火葬場案内スタッフと、料理部門の女性スタッフです。
この葬儀社様は、生花以外はすべてをやっているそうです。
今流行の「派遣社員を使う」などという考えは、まったくありません。
ですからスタッフにとっては、それだけ大変ではありますが、
とてもやりがいのある現場であり、勉強することが求められます。
こういう環境下におかれる葬儀スタッフこそが、
司会や接遇などを一生懸命に学ぼうと、努力するようです。

葬儀社の現場担当者は、お客様と葬儀をつなげる大切な存在ですが、
実はその他のスタッフも、担当者やお客様を支える為に無くてはならない存在です。
パートなどの女性スタッフは、かなり多い割合でお客様との接点があることも事実です。
現場担当者だけがどれほど優秀でも、その他のスタッフの出来が悪いと、
担当者の努力はもちろん、葬儀全体は台無しになります。
ですから葬儀社様からは、前もって
「担当者のみならず、その他のスタッフにも同じ教育を」
という研修会の趣旨も伝えられていました。



スタッフの雇用形態は様々です。
パートあり、アルバイトあり、派遣あり、社員あり・・・。
全国的に今、葬儀をサポートするスタッフの形態は様々になってきています。
但し、お客様は、誰が社員で、誰がパートで・・・なんて知りませんし、
分けて考えることなどしないわけです。
ですから、全員が葬儀を支えるスタッフとしての自覚と、
責任を担う必要があります。その辺りをじっくりとお話させていただきました。
又、それぞれの業務にあわせて、簡単なロールプレイングもいたしました。
今回は、初めての研修会ですので、「マニュアル」も無いところからのスタートです。
各自の仕事の内容を書き出すところから始めました。
「何をしなければいけないのか」「何をすることを会社から求められているのか」が
分からなくて、よりよい接遇を追及することは出来ません。
まず、リーダーからは、簡単なマニュアルの提出をお願いしました。
そして、料理部門の女性の「精進落としの席での対応」と、
事務職員の「和室でのお茶出し」等などを実践いたしました。

今回の研修会は、やっと全員が「最初のスタートラインについた」という感じです。
勝負はこれからです。
「地域ナンバー1」を目指して、接遇という視点で、
やらなければいけないことの数々、問題点も浮かんで来ました。
私も講師として、これから何がお手伝いできるかを考えています。
皆様、大変お疲れ様でございました。
頑張りましょう!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年03月31日 09:00

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