講座は、「人生を締めくくる最後の儀式について」から、
方向性を指し示す「司会の役割」、故人らしい、遺族や会葬者が望む司会、
つまり総合的な司会演出能力について、までが冒頭のポイント。
その後は、現在の葬儀司会の環境(激変)を一通り…
そして柔らかい、優しい司会が求められていることが見えてくる。
このようにして、概略を掴んだ後、発声練習の新パターンを、
またベーシックのフォローアップをしっかりとやり(帰社後が大切)、
ナレーションを作るコツを…多方面から紹介していきます。
講座で言うには衝撃的な発言かもしれませんが、「文章力は思考力」ですから、
そもそも書き方のコツを教えて…そういう講座が成り立つのか…とも思う。
でもそこはもっと柔軟に、「コツ」ということで分析を進めて、
取材のちょっとした「コツ」、文章作りのちょっとした「コツ」、
表現の考え方の「コツ」、物の視点の「コツ」…等など。
映像が浮かぶように表現するとはどういうことか。
色々と紹介したり、私自身を裸にしたり(考え方ですよ)、
でも結局は参加者が、何かを感じ、自分で作っていかなきゃね。
そういうわけで、私が作ったナレーションが素材集として、
…タイトルは遠慮して素材集だけど、そのまま使えるものばかり…
皆でマイクリレーしながら読み合わせの時間がたっぷりと。
この読み合わせは、個別にしっかりと指摘しなければならない。
勿論、制限時間内のことだけど、誤読や表現の誤り・意味の注意点など。
例えば和歌は(今は滅多に使わないけど)、作者を知るだけじゃなく、
作者のバックボーンまで必要な情報がありますよ…という具合に。
素材集の中には、ナレーション雛形も20作品入っている。
総トータルでは、メインテキスト・サブテキスト・その他の資料も含めると、
100作品を超えているのではないか。
(これだけでも普通じゃないが、しかしFUNETはその比ではない・・・驚くよ)
正直10年で、全国のプロ司会者が使っている私のナレーションは数知れずある。
今回の講座も半分が派遣会社で、中には出席したことを内緒にしている人もいる。
社に戻ってから、私の作品とばれるのも、私に習ったことも、どちらも気まずいからね。
最後は恒例の課題発表。
司会はコンテストではないので、他人のも聴いて、各自がどう思うか。
勿論私自身のコメントは、一人一人に後日親展で送らせていただくが、
今日学んだ事柄から、将来(それも近い将来)どうすべきか、
何をなすべきか、各自で考えて欲しい。
皆さんナレーションの創り方について学びたいらしい。
そもそも取材のコツを知らないのだ。
すぐそこに大切なヒントが転がっているのに、見過ごしてしまう。
見過ごすべくして、見過ごしているのです。
理由はちゃんとあります、ここでは発表できないけどね。
最近はマスター講座を開催してないので(開催する気持ちもありませんが)、
後方に設置されたディスプレイにあるお経本の人気の高さには驚く。
講座では、お経についての時間がとれないので、
軽くさら―っと流しているが、それでも質問をいただいて面白い。
今回何気なく佐賀の参加者が言った「善導独妙・・・」・・・久し振りにお勤めしたぜ。
後はFUNETの関連商品の山の中から、さすがに「追悼文」は人気が高い。
今ではそのバリエーションも豊富(25バージョンかな)だからね。
次に、デジカメで写せばその場で「簡単スライドショー」に釘付けになる人も。
このシステムは、音楽が付いているのがミソなんだけど、
大事なのはその音楽が著作権をクリアしていること、実はこれが一番なんですよ。
元来サービスの一環で、通夜・葬儀の写真は撮っているらしく、
また大型モニターは、SDカードが入るタイプが多いしパソコン要らずだからね。
そして近々、主にDVD背景画像(これも著作権あり)の追加バージョンを発表します。
次回は、ベーシック講座が4月17日(木曜日)、
キャリアアップ講座が5月14日(水曜日)です。
皆様のご参加を、お待ちしています。