贅沢に2部屋を使って、座学の部分と、この写真のように実習部分。
この写真は、納棺の実技講習の写真です。
故人役として、この日も受講生が選ばれ(おめでとう、長生きするよ)、
納棺実習生として5名程が畳の周りに正座していました。
私も講座に参加していましたけど、I先生のお話が長いので、
正座の人たちが心配で心配で…良くそんなに我慢できるなあ。
私も若い頃、担当を受け持つたびに、納棺は結構やりました。
納棺って、何故あんなに汗を掻くのでしょうか。
狭い部屋に、必要以上に人が集まり、同時に張り詰めた緊張感が熱気となり、
部屋の温度を知らず知らずのうちに上げているのでしょうか。(不思議です)
今だから話せますが(20代の頃です)、私は汗っかきで、その日の納棺も汗ダラダラ。
間の悪いことに、私の額を伝った汗の一滴が、故人のお顔に…。
あっと思った瞬間、子供が「おじいちゃん泣いている!」
すると他の親族も同様に「うわっ、おじいちゃん、本当に泣いているよ」…と。
私は何も言えずに「・・・!?」ただ、固まっていました。
私の隣に座っていた喪主は、私の汗だったことに気づいているはずです。
何も言わず、そっとハンカチを差し出してくれました。
私はそのハンカチで、故人の顔を拭いてあげて…。
まったく失敗だらけの、恥ずかしい葬儀屋です。
先輩の納棺に付き添った時は、正座が苦しくて、何かあると、
いや用もないのに動き回って、それから必死で仕事を探していました。
膝が痛くて、そもそも長い時間の正座が出来ないのです。
築地本願寺に通っていた頃は、自宅で寝る前が毎晩正座の練習でした。
今日は10分、明日は15分、明後日は20分…と。
しかし、どんなに頑張っても40分以上は無理のようです。
講習に参加された方々を見ていて、感心しましたし、
今度は故人役でも買って出ようとも思いましたが、
あんなに長いんじゃ、私はぐっすり寝てしまうでしょう。
…とかなんとか言っている内に、きちんと挨拶をして初日終了。
食事会では自己紹介と懇親会です。
自己紹介は一人1分と、厳密に?時間が決められているのです。
このあたりは、事務局担当のT様が結構うるさい。
この日は、福島県から宮崎県までの受講生が集まりました。
それぞれ故郷の言葉が違うから、意思の疎通が厳しいですな。
今回、幕張を希望する人が多くいたのには驚きました。
宿泊棟に戻ってから休憩なんだけど、中国の地震以来、非常口には拘ります。
部屋に備え付けの、ヘルメットです。(これ被って避難します)
さあ、今日は大浴場でひとっ風呂、汗を流してきますか。
続く。