現場は、都内某葬祭場。
派遣スタッフとして仕事をしていた頃には、よく伺っていた場所です。
懐かしい思いがしました。5~6年は来ていませんでした。
現場に入った途端に、独特のシャキッとした感覚が体を走りました。
この感じ…私は現場が好きなのねと再確認しました。
あるご喪家の密葬です。
6月には社葬としての、本葬が予定されています。
本葬は、私が司会をさせていただくことになっています。
今日の通夜は、本来は身内だけのものでした。
ただ、訃報が新聞に載ってしまったとのことで、
お見えになる会葬者がどれほどになるのか、全然見通しはつかないようです。
会葬者の数は、少ないならそれなりに落ち着きます。
しかし、多いときは…非常に大変です。
通夜が始まる前は「戦闘体勢」と言いますか、
その場にいるスタッフや係のお客様には緊張が走ります。
今回は、お願いをして現場に入らせていただいたので、
私の立場としては「出過ぎず、引き過ぎず」という位置にあります。
これが仕事であればガンガン積極的に動きますが、
周りにいらっしゃる葬儀社社員の方々のお邪魔になってはいけません。
遠慮をしながらも咄嗟の判断で、
お客様ご案内に動いたり、しゃべったりさせて戴きました。
何の違和感も無く、すんなりと現場に溶け込む私でした。
もちろん担当者さんはじめスタッフの皆さんは、私の素性をご存知です。
現場には、2名の新人スタッフがいました。この4月から式場に出ているそうです。
一人は、サービス業経験者。もう一人は、全然畑違いの業種からの中途採用です。
彼らには、葬儀を知らないからこその良さもたくさんありました。
未熟な部分も多く見えました。
私は接遇講師として、その足りない部分を教育リーダーや周りの先輩が、
どのように教えてあげなければいけないのか…ということも見に行ったのです。
それがそのまま接遇セミナーのテーマに繋がります。
どちらにしても、一生懸命に仕事を覚えようとする新人の気持ちがヒシヒシと伝わりました。
葬儀社様側には「この芽を大切に育てて欲しい」と願うばかりです。
…ついつい講師の私が顔を出してしまいました。
現場での私ですか?
それはもう、「水を得た魚」の如しです。
ちょっと年令はいってますが(スイマセン)、「まだまだ行ける!」そんな感じです。
葬儀の現場は、世の中の縮図です。
いい意味でも他の意味でも、様々なタイプの人がお客様として葬儀には出現します。
その方たちと「切磋琢磨」関わりながら、我々は成長させていただくのです。
すごい仕事です。「葬儀の仕事って、やっぱり素晴らしい!」
改めて、スタッフの気持ち、担当者の気持ち、お客様の気持ちを感じた、
大きな収穫ある現場でした。
呼んでくださったKさん、そしてS葬儀社の皆様、本当にありがとうございました。
又、呼んでくださいね!