とある辞書によると、プレミアムとは、
「額面株が額面以上の価額で発行されたときの超過額。
転じて、付加価値のことを指す。」ということです。
なるほど、一般に使われるプレミアムとは『付加価値』のことなのですね。
『葬儀』に付加価値をつけるべく、
葬儀社の皆様が試行錯誤していることは以前も書きましたが、
差し当たり言葉から入ってみるというのも面白いかもしれません。
●プレミアム・スタッフ
マナー完璧、服装も完璧、コミュニケーションも完璧で、
遺族・喪主・会葬者に高い満足感を与える。
姿勢がよく清潔で、笑顔がよく似合う。
●プレミアム司会者
高いレベルの司会技術を持っていて、誤読なし。
葬儀に対して高い素養があり、葬儀の円滑な進行を行う。
また、人当たりも良く打ち合わせも円滑に進める。
●プレミアム花祭壇
とりあえず、これで。
http://www.beauty-kadan.com/kariyazaki-prestige/index.html
●プレミアム式場
日本の文化・雅を彷彿とさせる和風会館。
清潔で、庭も丁寧に手入れされている。
天井が高く、空間が贅沢に使用されている。全体的にゆとりがある。
●プレミアム家族葬
魅力的な映像、パネル、メモリアルコーナー、追悼文章などで、
故人が十分に表現された葬儀。
故人の人生を彷彿とさせ、会葬者の偲びを促進させる、故人志向の葬儀。
…はい。個人的な妄想に走ってしまいました。
書いていて思いましたが、名前を聞いただけで、
「この人を呼ぶのは高そうだな…」と思われる有名人は、
それだけでプレミアムな気もします。
例えば、俳優で言うならば、高倉健さんはプレミアムですね。
サッカーのベッカムもプレミアム。ヨン様もプレミアム。
もちろん、技術や容姿も重要なのでしょうが、
そういった目に見える軸だけでは測れない魅力が、
プレミアムなのかもしれません。
だからと言って、広告やそういった類だけに力を入れるのは、
本質がズレている気もします。
廃業した吉兆も、もとは味やスタッフを磨いて、その積み重ねで、
名前を聞いただけで「高そうな」お店になったのだと思います。
基本の積み重ねが、いつしかプレミアムになる…。
しかし、いつしかサービスの基本を疎かにして、潰れてしまいました。
潰れるのは、すぐでした。
こういう不祥事は、吉兆だけではなく、不二家も、雪印も…、
ニュースを聞かない年はない位です。
相当注意しないと、サービスの基本は忘れるものなのだと思います。
「初心忘るべからず」という格言もありますが、
まずは基本を忘れないことから、プレミアムは始まるのかなと思います。