姫路駅を新幹線で通過する頃、車内販売で回ってくるお姉さんが、
「明石焼きはいかがですか」と声を掛けてきます。
また、新大阪のお土産売り場でも、明石焼きは良く目にしました。
だから見たことはありましたが、食したことがありません。
そんなわけで、一度本場のものを食ってやろうと思っていました。
叶いました、これです。
正直、どうしてあんな食べ方をするのか理解に苦しみました。
たこ焼き風なんですけど、卵がワンサと入っていて、それだけならまだしも、
一つ一つにソースを塗りたくって、オマケに添付のスープのようなもの…多分、
チキンスープに近いと思うのですが、付けて食べてました。
親子丼の感覚に似ているのでしょうか、
周囲を見渡してみれば、その場にいた全員が、ソースをたっぷり付けて、
それをそのままスープの中へドボン…オエッ!スープが濁って汚いなあ。
しかし、郷に入りては郷に従えの心境で食べてみました。
やっぱ、やっぱ…ゴメン、あんまりスキではないなあ…。
(悲惨なレポート結果です)
気を取り直して姫路城へ向かいます。
途中、関西ならではの洒落なんでしょうか、こんな看板のお店を発見。
妙に目立ちます、オモローな雰囲気。
もしかして、食後に空しい感じが残るお店か…。(まさか)
さすがに入る勇気が湧きませんでした。
明石焼きの後だったからでしょうか。(巡り合わせが悪い)
佐々木コージロウのお店を探したけど、さすがにそれは無いようで。
姫路城が見えてきました…大きいですなあ。
入り口は、写真のように「さくらもんはし」を渡って入ります。
時期が時期なら、学生の姿がたくさん見られるのでしょう。
姫路城の特徴は、殆どの建物が火災を避けるため漆喰塗りの厚い壁で覆われている。
さらに、肝心な出入り口は厳重な二重扉…まさに要塞です。
見た目が美しいだけでは駄目なんですね、中味が大切。
でも私は…やっぱり見た目にこだわりたい!
このアングルが大好きです。
この城には様々な逸話が残されています。
わずか七歳で秀頼に嫁いだ千姫の数奇な運命。
「一枚、二枚、三枚、四枚、五枚、六枚、七枚、八枚、九枚、・・・」
何度数えても、一枚足りません…で有名なお菊井戸。
また、名前を隠して足軽奉公していた宮本武蔵の妖怪退治。
「清十郎様殺せば、お夏も殺せ」で有名なお夏・清十郎の悲恋物語。
完成した城が少しだけ傾いているのでは、密かに思っていた棟梁に、
妻が発した一言は「少し、傾いているように思うのですが…」。
素人に分かるようでは…と絶望し、ノミを咥えて天守閣から飛び降り自殺。
東に傾く姫路城、花のお江戸が恋しいか…と歌われたそう。
この日、天守閣の中では、外人とオバちゃんの団体が交流していました。
関西系のオバちゃん達は逞しいですなあ。
世界遺産もなんのその…そんな逞しさが彼女たちには見受けられます。
危険には立ち寄らない主義ですので、スーっと横をすり抜けて、
天守閣から姫路の街並みをパチリ。
結構な涼風で、適度な運動後の身体を癒してくれます。
この後、あれっ、忍者返しのような、ウグイス張りと言ったか、
人が歩くたびに板から音が出るような…どこにあったのかな、
知らぬ間に通り過ぎてしまったのかな???
気になって仕方がなくなり、慌てて工場長に電話して調べてもらいました。
・・・姫路城には、そんな事実はないそうです。
私の勘違いでした。(アホッ)
私は川越の喜多院の渡り廊下で初体験してから、
城なら大概用意してあるだろう…ぐらいに思っていたんですね。
へえー、それなりに珍しいものなんだ、と思った次第です。
国宝松本城に続く世界遺産姫路城…中々でした。