テキストも1日の時間内で行うには、ちょっと無理なほど膨大になってきていて、
だからといってこのテキストは簡単には割愛できません。
10年間の参加者の質問や解消したい疑問点に対する答えのような分冊もあるし、
現場で司会を実践する時の、バイブルみたいなハンドブックも含まれているからです。
更に最近では音声のレッスンには欠かせない「E―ラーニング」CDも添付しています。
セミナーに参加された方は、テキストの分量に驚きながらも満足気です。
添付CDという教材には、同時に著作権に関する小冊子もつきます。
葬儀司会に関するベーシック部門での「あれやこれや」が、
ドーンと詰まっているといっても過言ではないでしよう。
しかし、将来的には何とか短くするしかありませんねえ。
事前FAXによるアンケート・質問事項等でも、参加される皆様の意識が高いです。
いくつかご紹介しましょう。
<質問>仏式の宗派による作法を理解した上での効果的な司会を会得するには。
(葬儀社のベテラン社員から)
この方は、私のシンポジウムに4回も参加されていたそうで、
(お金がもったいないよ、それなら…ということで)遂に正式な講座に出られたよう。
質問のレベルが高いのは、本人の意識が高い証拠です。
非常に嬉しくなるような質問でした。
<受講動機>会社や個人で、葬儀司会を受けていらっしゃる方(私は良く知っています)
の元で、これから葬儀の司会をしていきたいと思います。
その方が講座を何度も受けていて、是非と薦められました。
司会講座のテキストも毎回のようにマイナーチェンジしていますから、
そういう意味では2度と同じ講座はないかもしれません。
しかし、このタイプの方がたくさん参加してくださる事実はとても重要です。
レッスンプロという言葉があるように(自分がそうだとは思いませんが)、
現場での司会経験だけを頼りに教えている人に対して、教えるプロの存在が、
その違いを、具体的には押し付けではなく、あらゆる可能性も考えて指導する。
葬儀業界の司会指導のあり方も、そのような指導方法が重要になってくるでしょう。
きっと・・・時代は変わっているんですね。
(各宗派のお経本・市販のエンディングノート・機関紙・FUNETの素材などに群る)
<目標>なるべく言葉数を少なく、もっとシンプルな司会がしたい。
喋り過ぎ否定派です。(喋り過ぎる傾向のある関西地方の方)
良いですね、私は何度も言っていますがナレーションを必ずやるわけではありません。
この講座が始まった当初から、同じ事を何度も申し上げています。
だからこそ講座では、ビックリされるくらいナレーションを出しているのです。
何故なら、たいして重要だとは思っていませんでしたから。
(まさかこんなに全国で使われてしまうとは思っていませんでした)
しかし、いい加減な表現方法でナレーションをやるのはとても嫌っています。
この質問も、大変嬉しく思ってしまいました。
どんな形であれ、良いものはシンプルです。
<悩み>自社や県内の司会以外は、身近に聞く機会がないので、自分の司会が
これで良いのか不安に思う。どこでも通用する司会者になりたい。
この方のように、ある程度のレベルになると他流試合を求めて参加される方もいます。
全国のあらゆるタイプの司会者と自分との比較というものでしょうか。
競い合いながらも、いろんな方との交流が自分の何かを刺激してくれ、
あっという間に司会が大きく変わったり、巧くなったりします。
たった1日で、こんなに司会が変わるのかなあ・・・
事務局の方も同じ思いでしょうが、ただ驚嘆して眺めることもあります。
まだまだお話したいことは山ほどありますが、続きは明日へ。