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2008年09月10日

葬祭セレモニー司会術【ベーシック講座】終了 その2 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

今日は研修の様子についてレポートします。
形の上では10:30~17:00までとなっていますが、17:30は・・・過ぎます。
この日は18:00近くなって、やっと終わりました。
朝の10:30も、出来ればもっと早くと思っていても、遠い地域の方は間に合いません。
どうしても仕方がないのです。(昨年の私の病気も一因です)
ところが他の講座は、昼から16:30までなんかもあり・・・
一口にセミナーといっても、色々あるんですね。
要するに、私は能率が悪くて、そのくせ欲張りな教え魔…そういうことかな。
(毎回、目一杯ですわ)



司会の基本は、アナウンス表現のための訓練と司会表現のための訓練。
この2つに分けて考え、個別に訓練します。
午前は主にアナウンス表現方法を学び、午後は主に司会表現を学びます。
午前中は特に母音の口跡の大切さ・・・これを分かってもらい、
普段から唇に力を入れて話をしてみると、少し口跡が明瞭になります。
その他の訓練方法は、見知らぬお隣同士が組になってもらい、
お互いに「ア」だけを使って会話をしたり、「イ」だけを使って返事をしたり。
複雑に並べ替えた五十音を、一語ずつ区切って読んだり、意識して繋げて読んだり。
声のコントロールをすることは、とても大切なことなのです。
その他、区切る場所を違えて、伝わる意識の変化を感じてみたり、
読み手側の伝えたい感情を決めて、その通り伝わるかを実験し合ったり・・・。
声を軸にしたロープレが延々と続きますので、眠くなりません。
午前中目一杯声を出すことで、脳も活性化されます。



そして午後、司会表現からテクニックの紹介。
一般に代表的なテクニックを6つ紹介しています。
テクニックがテクニックたる由縁を紹介し、実際にやってみせて納得してもらう。
真似してやってもらうのですが、すぐ出来る人は巧い人。
音に対する様々な感覚が優れているといえるし、
それだけじゃなく、それを実践する方法も同時に持ち合わせている。
「聞く」というよりも、「聴ける」というのは素晴らしいことだが、
すぐに実践できるというのは、もう自分自身のコントロールがある程度出来ています。
テクニックが理解、そして実践できれば、少しずつでも必ず上達します。
テレビやラジオのコマーシャルを見て、聴いて・・・何かを感じるようになるでしょう。
この日は、そのテレビCM(何をやったかは内緒)も課題にしてみました。



相変わらずアナウンス文例のコツや考え方、特に台本とはどう捉えるべきか。
台本は、マニュアルではありませんよ・・・考え方があるのです。
司会者は、葬儀司会者である以上、葬儀の知識も必要であり、
その知識には、宗教上と習俗上とに分けて考えなければならない。
メモ帳をしっかり活用しましょう・・・で、突然ですが、ここで○×クイズ!
<質問>○か×で答えよ。
「神棚に貼ってもらった半紙は、何かいわれがあるのでしょうか」
<答え>
神封じの「神」が、半紙の「紙」に通じることから、神棚に貼るのです。
<答え>・・・秘密にしときます。
<質問>○か×で答えよ。
「故人の部屋は、遺体の安置が北向きには出来ません、どうしたらいい」
<答え>
安置する枕元に、「北」と大きく楷書で書いて置いてくだされば結構です。
<答え>・・・秘密にしときます。



うふふ、面白いですなあ、落語の「死神」か?
あっ、そういえば、この日は綜合ユニコム様に「落語でセレモニー」を連載している、
三升屋勝菜様と酒席を同席させてもらいました。
元関西系の葬儀社様に勤めていらした方なので、
お酒を酌み交わしながら、色々と面白いお話も聞かせていただきました。

それから弔電、私は「弔電の読みで分かる司会者のレベル」と言っていますが、
それくらい弔電で実力が判明してしまうのです。
また、文の区切り方のコツを紹介して、実演しています。
そしてナレーションとは・・・触りの部分と実例も紹介して、CDを添付しています。
時間が不足気味ですが、それでも課題発表に突入します。
皆さん、他人と比べても意味がありません。
しかし、他人の発表を聴くのは・・・とても勉強になりますね。
お疲れ様でございました。

さっ、次は来月の27日キャリアアップ講座です。
ナレーションの素材がたっぷりの講座です、お待ちしております。

【質問の答え】どちらも×です。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2008年09月10日 09:00

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