自宅葬は決して主流ではないが、日本消費者協会のアンケート調査によれば、
自宅葬は大変だけど、心がこもっていると思う…という意見や、
現在、会館での葬儀が主流だけど、会館の人はただ働くだけの人か、気配りに欠ける。
だが、故人のことを知っている人たちだけでやる自宅葬には、
故人を偲ぶには最高だと思った。
非常に難しいけど、イベント化されたものに対する嫌悪感があるのも事実だし、
自宅での、地域の方などが中心になって執り行われる「お葬式」は、
形式的ではなく手作りの心のこもった内容の時、感動した…という意見もある。
一方会館葬でも、故人のこれまでの生き様みたいなことのナレーションで、
感動して思わず泣いてしまった。
また、花が昔の菊ばかりではなくカラフルになったと感じた…温かみがあってよい。
家族の歴史が写真で映し出され、胸に迫るものがあった。
元気な時のスナップ写真やDVDやビデオ。
ご本人の趣味でもあった書や写真が飾られていた。
葬儀社の祭壇設営のほかに、日常の写真(ポートレート)、遺品等展示され、
偲ぶスペースが別途にあったこと。
(以上、日本消費者協会のアンケート調査より)
結局アンケートによると、お客様は葬祭会館の有無は絶対条件ではなく、
(これには異論もあるでしょう)
葬儀会場で執り行われる「内容」が大事なのだと答えているのでしょう。
人生最後のセレモニー、葬儀社としては、真摯に対応しなければなりません。
もちろん司会研修は、発声練習からスタートするのだけど、
アチコチに飛び火をしながら、葬祭業界全体を一通り見て、
この環境の中で、これからサービス業という位置づけの中で、
葬儀の司会をやっていくようになるのだ。
遺族やお寺様と打ち合わせをする中で、何が大切なのか。
具体的に、葬儀司会の仕事は何と何で、どこに気を配れば良いのだろう。
データをどのようにして収集し、どのように活用するのか。
普段から気をつけて取り組む課題は…。
物の見方、視点を変えるとはどういう意味…。
宗教上、習俗上、その違いについてメモをとるとは…。
遺族が望む理想のセレモニーとは、その時の司会者の役割は…。
小難しい話ばかりをしていても何にもなりません。
ちょっとした知識としての「○×式葬祭クイズ」も実施しましたよ。
他にも、色々と皆さんが参加されて体験できるコーナーも。
とにかく参加者のやる気を一番に考えてテキスト作りを模索しています。
講師としては、賑やかになって面白かったです。
それでは皆さん、今後は立派な葬儀社の担当者や司会者を目指して頑張れ!