調べてみてわかったのですが、事故米とは、
「水に浸かったり、カビが発生したり、残留農薬で汚染されたりして、
食用として適さないお米」 のことです。
それらの事故米は、一般的に工業用のノリ等に使用される目的で、
一般の10分の1の値段程度で、国から販売されるということです。
安いですね。
その事故米を、三笠フーズという卸業者が購入し、
食用に転売していたため、不正だと問題になったわけです。
三笠フーズの言い分としては、
「水に浸かった米は臭くて使い物にならないが、農薬は違う。
国の判定基準は厳しすぎ、食用に使えるものまで捨てている。」
ということを、述べているようですが…。
似たような言い分を聞いたなと思えば、
「飛騨牛」ブランドを不正に表示した卸業者の丸明です。
肉に対して慧眼を持っていた社長かもしれませんが、
条件に満たない肉を飛騨牛として売っていたのだから不正ですな。
両者に共通しているのは、不正に物事に対する基準を自分で作り、
それで利益を出していた点、でしょうか。
基準を作る…ということは、不正でなければ別に悪いことではないと思います。
むしろ、事業を成功させるためには重要なことではないでしょうか。
パソコンで言うと、OSは「ウィンドウズ」、
文章ソフトは「ワード」という基準が出来ていて、圧倒的なシェアを誇っています。
開発元のマイクロソフト社は、IT業界では時価総額1位の企業です。
ただ、マイクロソフト社も独禁法等で何度か訴えられていますが…。
法とのバランスをとるのは、なかなか難しいのでしょう。
葬儀でいえば、「仏式」や「白木祭壇」や「遺影写真」といった基準が、
私が葬儀を経験した時には既に出来ていたと思います。
最近は、「白木祭壇」が「花祭壇」という新しい基準の波に、
押され始めている気もします。時代の流れでしょうか。
花屋さんも後押ししているのでしょうか。
「基準」ができる背景には、必ず利益を得る事業が関係しているように思います。
さて、余談ですが、「事故米」と同じくらい、
「おくりびと」という映画が連日メディアに取り上げられています。
先週末から公開でしたね。
未だ見ていませんが、葬儀関連の映画として、ここは見に行っておくべきでしょうか。