開会に先立ち、主催県の大分からご挨拶。
お話の中で、映画「おくりびと」の話題も少し出ておりましたよ。
最初の挨拶は会場の雰囲気をリードします。
参加者が、明るく、やる気が出るようにしていただき感謝いたします。
(だって、ここから講師の登場なんだからさ――)
今回のテーマは、「家族葬について」。(良いテーマじゃないですか)
一泊二日、参加者全員で考え、グループ討議でグループ毎に発表していきます。
勿論、講師としては最終的に家族葬に繋がるように、
葬祭業界の情勢と今後の展望ついて講演させていただきました。
グループ討議の課題も2つご用意させていただきました。
2日間、全体を巧くリードした、司会担当の事務局の方にもお礼を申し上げます。
情勢報告としては、天保の大飢饉(1833~数年間)の後、
日本の人口は右肩上がりを168年程度続け、今にして思えば2004年が人口のピーク。
以後、数十年間は右肩下がりを続けることは間違いない。
その昔、子供は7歳までは神の領域。
だって、生存率が6割程度だったらしいから。
社会構造の変化は、政治は勿論、ビジネスの在り方もまったく逆の発想が必要になる。
過去の成功体験が、これから役に立たなくなるのは間違いない。
それどころか、かえって邪魔にさえなるだろう。
財団法人 日本消費者協会の「葬儀についてのアンケート調査」の結果をフルに活用し、
と同時に、○×クイズや番号札による4択問題で、
運良く優勝した方や県には<秘密の商売道具?>の粗品6点が山分けに。
「何年も現場におるばってん、勉強せにゃあかんなあ」
「いやあ、わからん、知らんちゃ、そげなこと」
「うんにゃ、わからんて、ほんなこつ…」
懐かしい言葉が飛び交う中、優勝者が二人と、県別の優勝チームが長崎。
これは佐賀の応援団が、かなり頑張ったお陰なんですけど…。
詳細は省くしかないけど、家族葬の広がりは、アンケート調査の結果から明らかだ。
遺族や参列者は、<現在の葬儀の状況>を「形式的になりすぎている」と感じているし、
<感動したところは>という問いに対しては「手作りの心がこもっていると感じた」時。
つまり「故人の姿が彷彿したとき」や「遺族の思いが伝わったとき」
・・・に集約されているのではないか。
講演の中では、様々な葬祭プロデュース写真を見ていただき具体例をだした。
内容については、ここでは書けません。
そしてJAとして、「負けるところ」を決めてしまうことで、
「勝たなければならない場所」が明らかになる…それがJAの特徴でもあるのだ。
「一番」を目指すのではなく、「一流」を目指すべきである。
サービス業の評価は「人」であり、マニュアルを超えた感性であり、
データ情報では見えてこない情緒であり、採用時の本来持っているパーソナリティ、
または社員同士のパーソナリティの組み合わせである。
結局、人の気持ちを「どう感じるか」に尽きる。
また業界は複雑になってきていて、大きな二つの団体だけを見るのではなく、
異業種からの参入が様々な形でなされている。
異業種は怖い…だってルールが違いすぎるから。
それを今こそ、明確に認識すべきであろう。
そして未成熟なサービス業である葬祭業界に、この団体として何を約束していくのか。
どの方角を見て進んでいくのか。
そんな話をしながら「家族葬について」グループ討議の課題を2つ出した。
いやあ面白かったなあ。
詳細な感想は、ここでは述べない。
とにもかくにも、初日が終了し親睦会へ。
それもクジ引きで座席が決まるので、4県バラバラの混合席です。
いいですねえ、こういうの。
県域を越えて情報交換が盛んに行われ、夜は親睦会で更に磨きをかけます。
深夜、別府の温泉に浸りながら…思うことは人それぞれ、多々あるでしょう。
それでも、将来の葬祭業界をどうやって生き抜くか、今後どうするのか。
今回の討議が、数年後には役に立つはずです。
皆さん、大変お疲れ様でした。
時間があれば、後日、余談を書かせていただきます。