通夜の時、遺族・親族一同で出すローソクの習俗…新潟では有名ですよね。
最近、ホール葬では環境に配慮して控えるらしいのですが、ここではまだやっていると。
それがこれです。(自宅葬のタイプは見たことあるけど、珍しい)
確か重さの単位、匁(もんめ)で言うらしいのですが、これで○○匁らしいのです。
因みに「匁」とは、「文」と「メ」を組み合わせた国字らしい。
通夜で、灯火が点いているのも見たかったですな。
そしてこれが新潟県の花輪なのですが、東京と比較するとちょっと寂しいかな。
デザインがシンプルだし、突き出しがはっきりしません。
それに、少し汚れているような感じもしました。
時代が変わって、新潟でもあまり出ないのかもしれないですね。
そういえばカバーしてなかったような…。
花輪は私も運んでおりましたが(20代の人材の頃です)、
タル木からアルミ製に変わったときの感激は忘れません。
皆さんは、この気持ち分かる人どれくらいいますか。(懐かしかー!)
では中に入って行きましょう。
つい数ヶ月前、450人規模の葬儀をやったらしく、
途中のパーテーションを取り払えば…なるほど大きな式場に早代わりです。
祭壇に目をやれば、螺鈿(らでん)祭壇で色がクリームからホワイト系。
とても上品だし、おまけに司会席も僧侶の椅子の曲禄も同じ。
客席ホールの椅子も洒落ています。
すっきりとして、統一感がありました。
(他のホールは、違う色の螺鈿祭壇を使っているらしい)
話は飛びますが、新潟といえば佐渡の「ちから結び」というオニギリが有名。
一般に焼香が終わったら直ぐに手渡されます。(困るよなあ)
しかし、新潟本土でその傾向はないのかなあ、と思っていたら…
やはりございました。(マンモスうれぴー)
「こびる」と言うらしく、これは広辞苑にも載っているらしい。(聞いた話です)
やはりオニギリで、ちゃんとした食事をとるわけではなく、
所謂「つなぎ」という意味らしい。
新潟県は出棺後、火葬場へ全員で行った後、収骨のための数人を残し、
それ以外の全員は先に戻るのです。
これ以降は数パターンあって、直ぐに法要を…もあれば、
一時休憩をして、収骨のための残した数人が戻ってくるのを待ってから法要を…等。
そしてこの時に、「こびる」というオニギリがおやつ程度にでるらしい。(ヤッター!)
この会社では、新潟県の方言「こびり」を採用しているとのことでした。
遺族・親族の控え室の広さに驚きました。
2間続きで、40畳以上あるのでは…
そしてベットルームが、畳でした。
これは敢えて畳で作っていて、上から布団を敷く形式らしい。
新潟の一般的な年寄りには、これが適しているのでしょう。
チャイルドルームも用意してあるし、ゆったり出来ていますね。
更に驚きが、女子トイレの拘りよう。
失礼して、写真を撮らせてもらいました。
このような個室が、デザイン違いで3部屋用意してあります。
最近のホールはどこへ行っても、女子トイレの充実度が凄いです。
思い出すのは、10年ほど以前に福岡の久留米にある○○葬儀社でやったセミナー。
この時も、女子トイレに自信があるらしく、様々な工夫が見られました。(詳細は秘密)
ここも相当広い作りになっておりました。
また新潟の他のホールでも、和服を想定して畳みの間が用意されていたりしてるらしい。
ついでに導師の控え室も、当然トイレはついておりましたよ。
袈裟をつけたら、ご不浄には行けませんからね。
数珠を持ったまま、ご不浄に行くのも禁止です。
骨箱は桐製で八角形なのですね。
ここのスタッフは、これ以外は見たこともないなんて言っていました。
こっちは、そんなのこそ見たことねえ。(と、驚きです)
地域が違えば、色々と違います…面白いですね。
それから思い出の映像も、しっかり使ってらっしゃいました。
FUNETなら簡単に出来るのになあ…ちと残念。
それから年に6回出している「レインボー通信」。
会員の皆様に配布しているのでしょうか、頑張っていますね。
私の研修も掲載されていました。(ありがとうございます)
本当にお世話になりました。
では皆さん、また来年お会いしましょう。