山形市内の葬儀の特徴は、通夜は遺族を中心に通夜室で執り行い、
その通夜では納棺もやるのが一般的らしいです。
つまり、セレモニーがないので一般の参列者もいないし司会者の必要もない…だって。
現代主流の<半通夜>ではなく、本当に<通夜>なのかもしれません。
そして葬祭ホールには、通夜室という別の部屋が用意してあり、
葬儀の際の式場は勿論、遺族控え室とも別の部屋なのです。
葬儀の朝、先に出棺して荼毘に付し、お骨で葬儀を執り行うのです。
ちなみに骨壷は存在しないとのこと…桐箱へ直接収めるそうです。
(荼毘という言葉は、神道では禁句です…供養も同じです)
ですから司会者は、葬儀の時しか必要とされないのですが、
月間の司会回数を聞いて驚きました…30~35回程度やっているらしいですよ。
忙しい…めっ・めっ・無っ茶苦っ茶…忙しそうでした。
だからFUNETが活躍するわけです、何しろスタッフ支援サービスですから。
(休憩時間…皆さんは次に与えられた自分の課題練習に夢中)
ここの会社は、現在司会者4名(雇用形態は区々)
大きな会社ですから、その人数ではとても追いつかず、司会の外注も併用しています。
元来は100%の外注だったものを、一人の女性司会者の登場でガラリと変わりました。
彼女は、恐らく司会に興味はあったのでしようが、思い切ってセミナーに参加してみて、
「これなら私にだって出来る・・・」と思ったのでしょう。
勇気があるのなんのって、彼女の年齢は還暦を迎えているはずです。
(間違っていたら、ごめんなさい)
その新しいものにチャレンジする意思の強さには感服いたしました。
記憶によれば、一年間に3回ほどセミナーに参加され、最後は2人で来られました。
そして一人、また一人と少しずつ司会者の数を増やしていったようです。
今、2人は問題なく司会がこなせるし、残りの2人もかなり上達しています。
あれから、3年ほど時が経過しているのでは…。
来年、再来年も人を増やし、あせらずに新人司会者を鍛えてもらいたいです。
きちっと自賄いをすれば、利益も上がるけど、顧客サービスの度合いが違ってきますよ。
明日も350人規模の葬儀の司会が待っているらしく、
ある程度準備中のホールを見せていただきました。(広っ!)
ホール自体が半円形の形をしていて、まるで劇場、司会席は前面で導師の横。
気持ちいいでしょうねえ、こんなところで司会が出来たら。
この地域には有名な山寺(宝珠山立石寺)があります。
860年慈覚大師が開山し、俳聖 松尾芭蕉の句
「閑さ(しずかさ)や岩にしみ入る蝉の声」で有名です。
ここは天台宗で、本山の比叡山延暦寺から移し灯した「不滅の法灯」が千百余年、
ほのかな光を放ち、遠い歴史を物語っている…というわけで、
伺った話では、合同葬なんかの際には「献灯式」を執り行っているらしい。
ちゃんとランプなどで、それこそオリンピックの聖火のように、
途中で消えてはいけない(オリンピックは消えても良かったけど)と、
僧侶が大切に式場まで持ってくるらしいですよ。
上の写真は式場のロビーから眺めた様子なんですが、
この道を真っ直ぐに進んで一番遠くの山を越えると、そこは大都会仙台。
距離にしても60キロもありません。
高速道路もあるらしく、今では若者の通勤圏内だとか。
その途中まで登った所で、昼食の山形そばをご馳走になりました。
山形は「そば」には煩いらしく、店によって味が違うと。
腰があって確かに美味しかったです、出てきた器も面白く「板そば」というもの。
写真を撮れば良かったんだけどね、新潟の「ヘぎそば」に似ているかな。
食い物繋がりでいうと、山形は芋煮会の芋煮と玉こんにゃく、
愛媛にも芋炊きがあるので、似てるよなあ。
それともう一つ、山形は「果物の宝庫」らしいんです。
いやあ、知らなかったなあ…地形的に盆地だから寒暖の差が激しく、
その厳しい気候が果物の甘味になるんだって。
FUNET会員さんですが、DVDや追悼文などは一切使っておらず、
思い出のパネルや葬祭ディレクター対策も未使用のようです。(残念)
ホントに司会の人間だけが、ナレーションシステムと音声だけを使っているとか。
(所謂司会原稿とE-ラーニングのみ)
勿体無いと思い、少しだけ見せてきました。(折角だから使ってください)
近い将来(半年ほど先)、FUNETで動画の配信もする予定だし、
その先にはまだ言えませんが…色々と考えております。
IT化を、自分たちの手で、本気で取り組んでくださいよ、司会者だけじゃなく。
司会の人間は、文句なく巧い!
少し駄目出しもしましたが、技術的にしっかりしています。
口跡も鋭く出ていますし、ぶつ切りが少なく、切るべき箇所もわきまえています。
理屈がしっかり浸透していて、当日、外注のプロの方も同席されていましたが、
(少し、戸惑っておられましたから)きっと驚かれたでしょう。
プロ司会より巧い社員というのが…そりぁ吃驚しますよ!
しかし、司会の歴史がこの会社にはなくて、何でも手探り状態から…ということらしい。
実際には疑問・質問が多く悩むことも多々あるらしいです。
私がどれほどの力になれるか分かりませんが、困ったことや不明の点は、
いつでもご連絡をください…と言ってきました。
頑張ってください、応援しています。
お疲れ様でした。