さて、東海地方のある葬儀社様で、接遇改革が始まりました。
名古屋駅から初めて「近鉄線」に乗りました。
特急「賢島」行き。
何だか、行楽気分になりそうな行き先ですが、
降りるのは研修会会場がある手前の駅です。
この葬儀社様は「次世代に向けて、きちんとした体制で、
本腰を入れて葬儀を行っていこう」ということで、
MCプロデュースに研修会のご依頼をくださいました。
代表の方が、弊社の私のエッセイを読んでくださってのことで、
大変嬉しく、ありがたかったです。
この葬儀社では、葬儀に関しての本格的な教育は初めてで、
重要な「スタッフ接遇教育」を私がサポートさせていただくことになりました。
葬祭スタッフは、「葬儀社の商品」です。
とくに新人は、最初には厳しく、しっかりとした教育が必須です。
またこの会社の場合、古くからのスタッフと、
新しいスタッフとの意思の疎通も必要です。
今回は特に、葬祭スタッフの意識を高めることと、
何が出来なければいけないのか…
などの接遇教育の入口の部分を二つのグループに分けて、
お伝えさせていただきました。
今回初めて、葬祭専門のスタッフを新規採用する予定です。
募集~面接~意思の確認~仮採用~研修会~本採用という手順を踏んで行きます。
葬儀社の皆さんは、今年の夏の暑い頃から準備をしてきました。
7月頃に一度私は、この葬儀社の代表の方と中心になるスタッフにお会いしました。
本格的に立ち上げて行く場合に、
どのような新規採用スタッフを集めることが望ましいか、
また、研修はどのように進められて行くのか…などの考え方をお伝えいたしました。
それを元に、今回のスタッフが選別されたそうです。
今、多くの葬儀社様が、新規スタッフ募集は葬儀の未経験者を求めるようです。
私もそれをお薦めしています。
もちろん、重要な部署には経験者が相応しいですし、
リードする立場の人には、数年でもいいですから葬儀の経験が求められます。
しかしそれ以外のスタッフは、実は何も知らない方が、ゆくゆくはやりやすいのです。
というのも、過去の経験がモノを言わないほど、葬儀の世界は進化しています。
もちろん葬儀の経験者でも、
前向きに新しいことや考え方を受け入れる人であればいいのですが、
とかく経験者には「前の会社はああだった」「こういう時には、こうだった…」と、
過去の固定観念を押し付ける人が多く、
新しく立ち上げて行こうとする会社側とは歯車が食い違うことがあります。
まず、最初にそのような壁が立ちはだかると、
上手く行くものも、行かなくなるのです。
まとめる側より年齢が上だったりすると、
どちらがリーダーなのか分からないほど、かき回す人もいて…。
とにかく、これまでとは異なった、
新しい物の考え方で葬儀社を経営して行きたい場合は、
新人募集は「未経験者」というのが、ベストな方法です。
年齢はそれほど関係ありません。
どちらかと言えば、本人さえ頑張る意欲があれば、
少し上の方が、よろしいようです。
「若ければいい」というものでは無いところが、
葬祭スタッフの特徴でもあるのでしょうか?
…というわけで、研修会前日、海に近いこの町に入りました。
つづく